僕は転職を繰り返し、そのたびに苦労してきたので、「運が悪い人間です」と人に言います。それを聞いた方は、なるほど茨の道を歩いて来られたのだねと、思ってくださいます。
しかし見方を変えると、「運がいい」と感謝しています。神様や仏様が守ってくださったおかげです。なぜなら、僕を含め家族はみんな、慎ましく幸せに暮らしているからです。お正月などで家族が一堂に集う機会があると、本当にうれしすぎて心の中で涙しています。
ゴルフというスポーツは、ラッキーとアンラッキーでできているそうです。プロのキャディをなさっておられる清水重憲さんは、「プロゴルファーも知らない優勝請負人キャディのシークレット・メモ」(主婦の友社 2014年)という本に次のように述べておられます。
ゴルフはラッキーとアンラッキーの繰り返し。
ラッキーに気づかない人は自分を苦しめます。
たとえば、次のような状況になった時、ラッキーに気づくゴルファーは成長しやすいようです。
- ティーショットをラフに打ってしまったが、グリーンを狙える。
- ミスショットだったけれど、ボールはフェアウェイにある。
こういう時、ラッキーと思うか、アンラッキーと思うかで、大きな差が出るようです。メンタルも重要ですから。
僕は、社用車を駐車場に入れる際にフェンスにボディをこすって傷をつけてしまったことがありました。会社からは厳しく注意を受けました。
けれども、僕は大きな事故を起こさなかったので幸運だったと思いました。神様がもっと注意して車を運転するよう教えてくださったと思えました。なぜなら、人通りが多い踏切を越え雑踏を抜けて事故を起こさず、駐車場にたどり着いたからです。
幸運は、いずれ訪れるのではなくて、自分で見つけるものではないでしょうか。