学生時代、会計学は大きく分けて、財務会計と管理会計に分かれると学びました。
「財務会計は投資家や、金融機関、税務当局など、外部の利害関係者に対し各会計・税務法令に則った正しい企業の会計情報を開示するもの。管理会計は、経営者など企業内部の経営に役立つ会計情報を提供するもの」と理解しています。
その考え方は通説なのですが、今、自分なりに「計算式に大きな違いがあるな」と考えています。
財務会計は売上から費用を引いて正しい利益を計算するやり方、すなわち、計算式は次のように表すことができます。
売上-費用=利益
一方、管理会計は目標とする利益を上げるために、売上をいくらにし費用をいくらにするかを計画し達成していくやり方、すなわち、計算式は次のように表すことができます。
利益=売上-費用
管理会計は、予算管理などを活用することによって、各担当部門が売上なり、費用なりの目標を達成するために、知恵を絞り汗をかき活動し、業績に反映されることになります。
財務会計は法令に基づいた正確な利益を算定する意味で大切なのですが、それ自体、利益を生むものではありません。
事業の経営や部署の運営においては、利益を生み出す道具としての管理会計を大いに活用すべきです。