給与計算や社会保険の仕事をするのが「総務」の仕事だと思っていらっしゃる方が多いでしょうが、一概にそうではありません。実は、「総務」の守備範囲は会社によって全然違います。
人事部のある会社では、「総務」は給与計算や社会保険をやっていないでしょう。経理部のある会社では、「総務」は経理をやっていないでしょう。営業部のある会社では、「総務」は営業事務をやっていないでしょう。製造部のある会社では、「総務」は製造に関する事務をやっていないでしょう。庶務部のある会社では、「総務」は社屋の営繕や清掃をやっていないでしょう。経営企画部門のある会社では、「総務」は原則的に会社経営に関することをやっていないでしょう。
結局のところ、「総務」の守備範囲は、一つの会社で他部門が扱わない仕事のすべてということになります。
一般に規模の大きな会社では「総務」の守備範囲は狭く、規模の小さな会社では「総務」の守備範囲は広くなります。
仮に他部門が扱わない場合は、トイレ掃除から会社経営に関することまで、すべて「総務」の仕事をということになります。他部門も大変ですが、「総務」も大変ですね。