仕事力

心に響く自己啓発

「マリアビートル」を読んで

伊坂幸太郎著「マリアビートル」(角川文庫 2013年)という長編アクション小説を読みました。

文章って、ここまで映画のように描けるのですね。

小説の舞台は、ほとんどが東京発→盛岡行きの東北新幹線の車内です。乗車時間は約2時間半です。その新幹線にそれぞれ事情があって多くの悪党が集結し、盗んだり盗まれたり、殺したり殺されたりと交錯していきます。

徹底的に運の良い悪党と徹底的に運の悪い悪党が対照的で苦笑してしまいます。また、悪のなかの悪と言える存在の悪賢い小僧にどういう天罰が下るのか、興味津々でした。

一瞬の思考の流れが

これからどうする。どうする? どうする?

と描かれていたフレーズが印象に残っています。

文庫本で約600ページものボリュームですが、アクションや車内外の情景が目に浮かぶように描かれており、次はどうなるのかと読み進めたくなる作品でした。

この作品を読んで、悪意のある人間に、はめられたりマインドコントロールされたりしないよう、注意しなければならないというのが、教訓として得たことです。

ちなみに、2022年9月1日から、この作品を原作としてハリウッド映画が公開されます。映画の題名は「ブレット・トレイン」(日本の新幹線という意味)で、主演はブラッド・ピットです。