「ミル・ウォーリー」という研修ゲームをお勧めします。
僕がこのゲームを受講して、教訓もあり簡単で楽しかったというのが感想です。
そこで、僕が研修講師を務めた時に、このゲームを幾度か採用したことがあります。概要は以下のとおりです。
【ゲームの出典】
杉浦忠ほか共著「QCサークルのための研修ゲーム入門」(日科技連出版社 1993年)53ページ~55ページ。
現在市販されていないため、図書館で貸し出しを受けることなどが必要です。
最寄りの図書館に出典書がない場合はその図書館で、国会図書館など他の図書館からコピーをしてもらうなど相談すれば良いと思います。ただし、有料になるでしょう。
【準備を必要とする道具】
出典書の54ページ・55ページに掲載されている1組:27枚のカードを、グループの数だけ準備すること。もちろん、テーブルやイスが必要です。
僕は、カードを名刺作成ソフトを用いて作成しました。「文字入力→印刷→用紙の切断」という工程となります。入力に多少時間はかかりますが、簡単です。
【ゲームのグループ単位】
1グループは5~6名程度
【ゲームの標準所要時間】
20分程度
【ゲームの課題】
ゲームの課題もカードに記されています。
【ゲームのルール】
簡単なゲームの要点を3点ほど、説明すればいいです。説明時間は数分です。
【ゲームの教訓】
僕の場合、ゲームの終了後に、「チェスター・I・バーナードさんが唱える『組織の3要素』が体感できたでしょう」と説明します。
バーナードさんの名著「経営者の役割」(ダイヤモンド社 1956年)によると、『組織の3要素』は次のとおりです。
1 協働意欲
2 目的
3 伝達
僕は、「協働の意思」「共通の目的」「コミュニケーション」と説明しています。
「ミル・ウォーリー」は、手軽で、楽しく、ちょっとだけ頭をひねるゲームです。
このゲームのほか、参考となるゲームが掲載されている本を紹介させていただきます。
- 山本成二ほか共著「研修ゲームハンドブック」(日本経営者団体連盟広報部 1991年)
- 美濃一朗著「若手をのばす研修ゲーム」(日本経営者団体連盟広報部 1995年)
- 高橋浩著「新しい教育訓練ゲーム 最新版」(日本経営者協会総合研究所 1998年)
- 高橋浩著「新しい教育訓練ゲーム 最新版Part2」(日本経営者協会総合研究所 1998年)
- 日本能率協会マネジメントセンター著「社内インストラクター入門」(日本能率協会マネジメントセンター 2010年)
ただし、現在市販されていない本も含まれていることをお許しください。