漆原直行さんの著書「ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない」(マイナビ新書 2012年)を読みました。
この本では、ビジネス書とは何かについて、はっきりした定義付けをされていません。ただし、ビジネス、経営、経済、ビジネス資格、その他ビジネスパーソンのあいだで話題になった本などがビジネス書だと、述べられています。
著者は、ビジネス書について批判的に述べておられるけれども、本の内容から見て驚くほど多くのビジネス書を読んでいらっしゃるようです。
ビジネス書執筆者として勝間和代さん、本田直之さん、小山龍介さんの名前が、この本に出てきますが、残念ながら僕はいずれの方の本も読んだことはありません。
ビジネス書を多読するよりも、
いま目の前にある仕事。自分に任された仕事。それを粛々と実行していく。
ことのほうが重要だと述べています。
本を読む場合は、その分野のバイブル的な本、定番として長らく読み継がれてきた本、尊敬できる先輩のオススメ本などをしっかり読むことが読書効果としては高いそうです。
ビジネス書よりも仕事。多読よりも厳選した数冊をしっかり読むこと。このことを著者は勧めており、ビジネス書に効用がないとは著者は言っていません。
自己啓発書では、「7つの習慣」と「思考は現実化する」の2冊が著者厳選のオススメです。
僕は2冊とも読みましたが、どちらの本も分厚いですね。読むのに苦労した記憶があって、まず具体的な事例などを読み、次に抽象的な本文を恐る恐る、読みました。簡単には理解するのが難しい本でした。
ビジネス書に限らず幅広い読書を習慣付けることは、「デキる人」になれるかどうかはわかりませんが、仕事力の向上に役立つものと、僕は思っています。