仕事力

心に響く自己啓発

どうしたらストレスを軽減できるのでしょうか?

ストレスになる要因のことを「ストレッサー」と言います。

カナダの生理学者ハンス・セリエさんは、同じストレッサー(ストレス要因)でも、強さの程度や人によって良いストレスにも悪いストレスにもなり得ると考えました。

もちろん、常に良いストレスとなるもの(快眠、成功など)、常に悪いストレスとなるもの(厳寒酷暑、不眠、失敗など)もあります。

しかし、どちらにもなり得るものもあります。たとえば、仕事です。ある人にとっては、心のたいへんな負荷となり悪いストレスになる場合もある一方、別の人にとっては励みとなり良いストレスになる場合もあります。

また、アメリカの心理学者リチャード・ラザルスさんは、同じ物事をストレッサーとして受けても、その人自身の受け止め方しだいでストレスの程度が変わることに着目しました。

さらに、ストレスに対処する行動を「コーピング」といい、このコーピングによってストレスにかかる度合いが変化するとしています。

コーピングには、主に問題解決中心の「問題焦点型」と感情中心の「情動焦点型」の二つがあります。

問題焦点型のコーピングは、ストレッサーそのものに直接働きかけて状況の改善を図るものです。

これに対して、情動焦点型のコーピングは、ストッレサーに対する感情的な反応をコントロールしようとするもので、リラクゼーションなどにより一時的に問題から避難したりしてストレスの程度を弱めようとするのです。

心理カウンセラーの心屋仁之助さんは、著書「仕事がツライと思ったら読む本」(WAVE出版 2011年)の中で、仕事がツライと思うのは、単に技術や能力の問題ではなく、「性格」によるところが大きいと主張されています。

イヤな思いをしたくないという恐怖心が「悪い行動パターン」を生んでいます。

だから、「~してはいけない」を「~してもいい」に」置き換え、「~しなくてはいけない」を「~しなくてもいい」に置き換え、ダメなことを一度許すことです。

そうして、自分の行動を制限してしまうマイナスの感情をゼロにして、自分の実力の分だけしっかりとプラスでいればいいんだと述べられています。

仕事に向き合うと、ストレスにかかりやすいです。ストレスを軽減する対策を工夫しましょう。