仕事力

心に響く自己啓発

「ペースを守る」ということは?

911年、イギリスのスコットとノルウェーアムンゼンが、南極点到達レースを行い、アムンゼンが先に到達しました。スコットは翌年、南極点に到達し、帰途死亡し、英雄として追悼されました。

グレッグ・マキューン著「エフォートレス思考」(かんき出版 2021年)により、アムンゼンが先に到達したのは幸運だったからではないことを、僕は知りました。天候に関わらず毎日、15マイル前進するというペースを守ったからです。吹雪の時も、目標に近づけるように前進しました。

一方、スコットは、好天の日にはチームが疲れ果てるまで前進し、悪天候の日にはテントにこもっていました。

スコットは無理を重ねたのに対し、アムンゼンは、チームが休息を取ることに気を配り、一定のペースを守ったのです。

 

先日、プロ野球日本シリーズが行われました。

第3戦が終わって、オリックスバッファローズが2敗1分け。第1戦の途中でエースの山本投手が身体的不調で降板。第2戦は9回裏3対0の勝利目前で同点3ランを浴び、第3戦は完敗。

敗色ムードが漂う中、第4戦から4連勝し、オリックスが逆転優勝しました。

この4連勝は、先発投手が役割を果たし、リリーフ投手陣にバトンタッチしていくものでした。もちろん、ヤクルト・スワローズも強いですから、勝負は紙一重でした。

オリックスの勝利は、チームの勝ちパターン、つまり自分たちのペースを守ったことが大きいのではないでしょうか。

焦らず、慌てず、諦めず、一定のペースを守るという大切さを思い知りました。