デール・カーネギーさんは、著書「全訳 道は開ける」(創元社 1959年)の中で、どんなお金持ちであっても、
一日に三回しか食事はしないし、寝る時はベッドが一つあれば足りるのだ。
と述べています。
しかしながら、人の欲望には際限がありません。素敵なレストランで美味しいディナーを楽しみたい。寝心地の良い電動ベッドで寝たい。ベンツやレクサスなどの高級車に乗りたい。海外のリゾート地に旅行がしたい。豪邸に住みたい等々。
僕にはこのような欲はないし、実現の見込みもありません。
この盆休みには、子や孫たちがうちに来てくれました。花火遊びやボール遊びで、孫たちは大はしゃぎです。大人たちは子どもが怪我をしないかと見守りながらも、楽しいひと時を過ごしました。僕は感動し満足感に浸りました。こういう心境を「足るを知る」と呼んでいいのでしょうか。
ウィキペディアによると「足るを知る」とは、
身分相応に満足することを知るということを意味する。現在の状態は足りているということを知り、それ以上は求めないようにするということを意味する。
と記されています。
「足るを知る」とは、現在の自分が置かれている状況に満足するという意味のほかに、自分の周りの人々や環境に感謝するという意味が込められていると、僕は解釈しています。たとえ小さなことでも感謝する心を忘れないようにしたいものです。
健康で普通の生活を営むことができるのであれば、あえてそれ以上、望む必要はないと、僕は思っています。