社会人になっても、余暇に飲み会やスポーツなどを楽しむだけでなく、自分の成長のために勉強は欠かせないものだと思っています。勉強は学生時代で終わりではありません。一生涯、勉強を続けることが大切です。
しかし、学生時代の勉強と社会人になってからの勉強は、次のような点で異なります。
1 勉強の目的が違う
2 勉強という投資に対するリターンが違う
3 勉強を怠った時、言ってくれる人がいるかどうかが違う
勉強の目的が違う
学生時代においては、定期試験で良い成績を獲得するためとか入学試験に合格するためとかといったことが、勉強の主な目的になります。端的に言うと、試験で良い点数を取ることが目的です。
一方、社会人は仕事に活かすことが勉強の目的になります。目の前にある仕事を進めるための勉強であったり、資格試験に合格するための勉強であったり、広く深い教養を身につけるための勉強であったりします。勉強は、短期的あるいは長期的な視点で仕事に活かすことが必要なのです。
勉強という投資に対するリターンが違う
勉強は、授業や教材でお金を使ったり時間を使ったりするので一種の投資だと言えます。
学生時代の勉強に対するリターンは、進学とか内申点とか「優」の数とかがリターンです。
社会人は、学んだことを活用しなければリターンはありません。たとえば、簿記論や経済学で100点を取っても、実務としての経理や経済分析に活かせなければ、リターンは零点です。社会人の勉強に対するリターンは、仕事を遂行する能力が向上することにあります。
勉強を怠った時、言ってくれる人がいるかどうかが違う
学生時代は試験の点数が悪いと、先生や親が指導してくれます。僕は高校に入った早々1学期に数学で赤点を取りました。高校は、さっそく夏休みに補習授業をしてくれました。また親は、塾や家庭教師などで習うかと相談してくれました。勉強を怠ると、周りが言ってくれます。
余談ですが高校時代、僕は塾や家庭教師のお世話になっていません。先生の指導と学友のアドバイスが励みになりました。自習が一番身につく勉強法だと思っています。
社会人になると、自主的な勉強についてはがんばろうと怠ろうと、原則として周りの人は何も言ってくれません。
転勤して早々、毎週休日に名所や公園などを漫遊していた頃、仕事もろくに覚えていないのに何をやっているのかと、先輩に叱られたことがありました。これは例外的です。勉強しないことで怒られたのではなく、戦力にならないことに対するお叱りでした。
ただし、社会人になっても仕事を命じられて勉強することもある
僕は社会人になって早々、仮差押のレポートをつくるよう命じられたことがありました。また2年目に、不動産担保の勉強会で発表をするよう命じられたこともありました。僕は学生時代、ほとんど法律の勉強をやっておらず、苦闘することになります。自費で参考書を買い、深夜まで勉強しました。よく考えてみると、職場は勉強を求めたのではなく、成果を求めたのです。
第一志望の大学に入れたこともあって、僕は大学時代、気が緩んでいました。もっと勉強しておくべきだったと後悔しています。社会人になって、「難しい実務」や「勉強しないとできない仕事」を命じられ、引き締まったように思います。本来は大学で自発的に勉強する癖をつけないといけないのですが、僕は社会人になってからようやく、自己啓発としての勉強を心がけるようになったのです。