仕事力

心に響く自己啓発

組織にも「慣性の法則」が働く

この間、バスに乗っていたら急ブレーキをかけられ、前のめりになってびっくりしました。前のめりになってしまうのは、理科で習った「慣性の法則」が働いているからです。

慣性の法則」が働くのは、自然界だけではありません。

ブリジストンCEOの荒川詔四(あらかわ しょうし)さんの著書「臆病な経営者こそ『最強』である。」(ダイヤモンド社 2024年)によりますと、組織には「慣性の法則」が働くと述べられています。

ビジネスをサッカーにたとえて「時にはハンドしてでも、ゴールを狙うべきときがある」と語る経営者がいるが、荒川さんは「ハンド」という反則を行うのは反対しています。ちょっとした反則行為でも行ってしまうと「慣性の法則」が働き、それが組織に定着したり、反則がエスカレートしたりするからです。反則を一切しないクリーンな経営を行い、反則をする会社とは付き合わないと強く主張されています。

僕が転職の就職活動をしていた時、「当社は3か月の試用期間満了後に社会保険に入ってもらいます」と説明する会社がありました。僕は、その会社の応募を辞退しました。社会保険は入社日から入らなければならないのに、そのことを守らないのは法律違反だからです。

法律違反は世間では悪いことなのですが、法を犯している会社内では正しい仕事の手順になっています。あってはならないことですが、ブラックな方向に「慣性の法則」が働いてしまいます。

僕は就職活動の時、就業条件面でコンプライアンスを励行している会社かどうかを重視しました。労務管理がブラックな会社は、他の業務でもブラックである可能性が高いと思われます。そういう会社で手を汚すと、自分自身が傷ついてしまいます。

コンプライアンスの徹底は労務だけでなく、業務の多方面にわたります。とりわけ、会社選びをしている方は、最低限、健康保険・厚生年金・雇用保険労災保険を適正に運用しているかどうかを確認することが大切だと言えましょう。