「子連れ狼」の漫画原作などで活躍された小池一夫さんの著書「人生の結論」(朝日新書 2018年)を拝読しました。著者はこの著書が上梓された翌年、2019年にお亡くなりになっておられます。この著書は、著者が80年以上生きてきて実感としてわかった人生の結論をまとめられたものです。
著書を拝読して、次のような名言に感銘を受けました。
もう起こってしまった過去を変えることはできない。
しかし、その過去の解釈を変えることはできます。
今の自分が未来に向けて希望を持った瞬間から、過去の解釈が変わるのです。
言い換えると、過去が未来を決めるのではなく、未来が過去を決めるのだと、おっしゃっています。著者がそう思えるようになるまでには、今までの全人生が必要だったと述べておられます。
周りの友人たちの多くは、新卒で入った職場で定年まで勤め上げ、安定した人生を送っています。おそらく有意義に過ごされたことと思います。
僕の場合は、最初の職場を十数年勤めて中途退職し、2社目の職場に転職しました。ところが、うまくいかず不安定な職業生活になってしまいます。すべてを失った気持ちになりました。最初の職場を辞めたことをたびたび後悔しました。
転職しますと、新卒入社のようなOJTなどはなく、即戦力として活躍することを求められます。転職者はサムライとか、一匹狼とかと、言ってもいいかもしれませんね。責任者としての地位と報酬は与えられますが、任務を達成できなかったり失敗したりした時は、責任を取らざるを得ません。
だから、思考力、コミュニケーション力、担当分野のスキルに磨きをかけることに一生懸命でした。また、幅広い教養を身につけることも必要でした。とはいえ現在でも、まだまだ満足できる水準に至っていないのが実情です。
古希を経て、転職したことを悔やむことはなくなりました。僕も過去の解釈が変わったと言えましょう。