学習塾経営者の刈野進(かりの しん)さんの著書「仕事の不安・悩みがなくなるロジカルシンキング」(あさ出版 2019年)および「10歳でもわかる問題解決の授業」(フォレスト出版 2017年)を拝読した。
これらの著書から、不安や悩みが尽きないのは、仕事や人生で何らかの決断をしたとき、失敗してしまう危険性があるからだと、僕は解釈した。
決断するための情報を100%集められることはない。一歩譲って十分な情報が集められたとしても、そこから導き出される決断が100%正しいとも言えない。常に失敗するリスクが伴う。
著者は、行動につながり検証ができる「仮説」を立てて決断せよと、述べている。「行動につながり検証ができる」ということがポイントだ。そして、失敗したときに備えて修正プランを考えておくことだと、忠告している。ちなみに「総合的に見て決める」というのは検証ができないので、決断には不適切である。
著者は言う。「失敗するのが普通だ」と、思考を転換すべきだ。トライ・アンド・エラーを繰り返せ。そうすると、成功に近づく。僕はPDCA(計画・実行・検証・改善)を素早く回していくことが大切だなと思った。
あのユニクロの柳井正さんは「一勝九敗」(新潮文庫 2006年)という著書を書いておられる。一勝するために九敗するのだ。柳井さんはこう述べている。
危機につながるような失敗は絶対してはならないが、実行して失敗するのは、実行もせず、分析ばかりグズグズしているよりよほどよい。失敗の経験は身につく学習効果として財産になる。
僕も多大な損害が生じる失敗はダメだと思うが、小さな失敗は大きな成功のための布石となる。仮説を立ててテストをし、小さな失敗を繰り返す。失敗を検証し改善する。「失敗は成功のもと」だと言えよう。このように考えて決断・行動すれば、不安や悩みは和らぐと思う。