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心に響く自己啓発

ブラウザを開いた時のポータルサイトは、どれが適当でしょうか?

ポータルサイトの「ポータル」は、玄関や入口を意味します。

ポータルサイトは色々ありますが、国内ではヤフージャパンとグーグルがマジョリティです。ヤフーもグーグルも、同じ検索エンジンを採用していますから、検索の面では大差はないでしょう。

しかし、グーグルは基本的に検索窓だけです。一方、ヤフーのサイトには豊富なコンテンツが表示されており、見た目に大きな違いがあります。

アメリカで、ヤフーは1994年に設立され、グーグルは1998年に設立されました。ヤフーの開設時期のほうが早かったのです。

ヤフー開設当時は、たくさんのコンテンツがあると利用しやすいと考えられていました。ポータルサイト会社同士が、トップページに情報やサービスを盛り込もうと激しい競争をしていました。

そこにグーグルが登場したわけです。ポータル競争に遅れてやってきたグーグルのサイトは、検索窓があるだけで、余分なものがまったくありませんでした。業界の流れに逆らって、グーグルは簡潔なサイトを作ろうとしたのです。

ハーバード・ビジネススクールのヤンミ・ムン教授は、著書「ビジネスで一番、大切なこと」(ダイヤモンド社 2010年)の中で、グーグルのようなブランドを「リバース・ブランド」と名付けています。

イデア・ブランドの中でも非常に特殊で、顧客が期待している拡張への流れを意図的に断ち切る。他社が競争に欠かせないとみなしている便益の提供を控えようとする。リバース・ブランドは、他社がイエスと言うときにノーと言う。誤りもせず、堂々と。

ニュースやショッピングなどの情報・便益重視のユーザーには、ヤフーが好まれるでしょう。検索重視のユーザーには、グーグルが好まれるでしょう。

 

僕は、グーグルをホームサイトとして、ヤフーなどよく利用するサイトをブックマークバーに表示しています。

僕は、比較的マイナーなポータルサイトも利用します。そのサイトに訪れるたび、ヤフーやグーグルにはないコンテンツだけを表示してくれたら便利なのだがと、思います。

「住めば都」と同様、サイトを慣れ親しんでいることの影響も大きいでしょう。