思考力
デール・カーネギーさんは、著書「全訳 道は開ける」(創元社 1959年)の中で、どんなお金持ちであっても、 一日に三回しか食事はしないし、寝る時はベッドが一つあれば足りるのだ。 と述べています。 しかしながら、人の欲望には際限がありません。素敵なレ…
人材育成などの専門家、福島正伸さんの著書「キミが働く理由(ワケ)」(中経出版 2009年)を拝読しました。 著者は大学を卒業し、せっかく就職した会社で何の魅力も感じられず、入社月に退職してしまいました。 その後著者は、4つの事業に取り組みましたが…
僕は今月初旬に、日帰りの手術を受けました。手術を承諾した際、手術前・手術中・手術後の注意事項の数々を看護師さんから聞きました。とりわけ、術後の身体へのダメージがどの程度なのか、心配になりました。また、半年近く続けなければならない自宅でのセ…
僕は小学生のころ、田舎で美味しいスイカを食べたことを覚えています。井戸の中で冷やしたスイカです。甘くて、しかも冷たいのです。当時の田舎には冷蔵庫がありませんでした。井戸が冷蔵庫の代わりになっていました。 ちなみに、都会でも電気で冷やす冷蔵庫…
100%のがんばりというのは、果たして適切な生き方なのでしょうか。 一生懸命がんばる姿を見て人は、美しいと感じることがありましょう。また、応援したくなる気分になることもあるでしょう。 しかしながら、目一杯がんばる姿に接して、息苦しくなること…
作家の佐藤愛子さんは、42歳の時、苦難に巻き込まれたそうです。佐藤さんの著書「人生は美しいことだけ憶えていればいい」(PHP研究所 2019年)を拝読してそのことを知りました。 かつてのご主人がその日いつになく、早く帰宅しました。せかせかとした…
池上彰さんの著書、「わかりやすさの罠」(集英社新書 2019年)を拝読しました。著者は社会情勢やニュースなどをわかりやすく解説することに定評がありますが、その著者が自ら「わかりやすさ」には罠があるとおっしゃっています。 郵政民営化は本当に財政再…
事前準備と取り越し苦労は、似て非なるものです。 角川国語辞典によりますと、取り越し苦労とは「将来のことについて、よけいな心配をすること」と記されています。状況確認が不十分なのに「こんな問題が起きたらどうしよう、失敗したらどうしよう」と取り越…
出口治明さんは1948年に生まれ、日本生命で長年ご活躍され、2008年ライフネット生命を設立され、2018年立命館アジア太平洋大学の学長に就任されました。まさに還暦で創業、古希で学長です。日本生命でも海外現地法人社長や本社部長を務められま…
経営学者の高橋伸夫さんの著書「組織力」(ちくま新書 2010年)を拝読して、現実の意思決定の不合理さになるほどと感心しました。著者は第1章の冒頭でこう述べています。 人生は、勢いでしか決められない「重大な意思決定」と熟慮に基づいた「つまらない意…
明治大学教授、齋藤孝さんの著書「『深みのある人』がやっていること」(朝日新書 2023年)を拝読しました。冒険家、植村直己さんの顔写真のことから始まり、その笑顔を見て彼こそが「深みのある人」だと述べられています。 フードですっぽりと覆った中に、…
出口治明さんの著書「逆境を生き抜くための教養」(幻冬舎新書 2023年)を拝読しました。人生では、戦争や地震、台風、感染症、がん、事故、倒産など、不条理な逆境に遭遇することがあります。この著書を拝読して、逆境を生き抜く最大の知恵は「明らめる」に…
稲盛和夫さんの著書「生き方」(サンマーク出版 2004年)を拝読しました。著者は、神仏への信仰があつい方です。 1997年、著者は得度(僧侶になること)をなさいました。短期間ですが、初冬の肌寒い時期に托鉢(たくはつ)の修行に励まれました。ワラジ…
稲盛和夫さんの著書「生き方」(サンマーク出版 2004年)を拝読しました。著者は、一生懸命がんばったら、神様から手を差し伸べてもらえるとおっしゃいます。自分の能力を上回るアイデアだから、自分で創造したのではなく、神様に教えてもらったのだと思って…
稲盛和夫さんの著書「生き方」(サンマーク出版 2004年)を拝読しました。鹿児島大学工学部を出られた著者でさえも、新卒入社試験でなかなか合格できなかったそうです。人が人を的確に評価するということが、いかに難しいかを物語っています。 ところで、著…
塚本亮(つかもと りょう)さんは、高校時代偏差値30台でしたが、一念発起してケンブリッジ大学に入学卒業した方です。彼の著書「『すぐやる人』と『やれない人』の習慣」(明日香出版社 2017年)は、手元の本の奥書では「第29刷発行」と売れている著書…
松下幸之助さんの著書「人生心得帖/社員心得帖」(PHPビジネス新書 2014年)を拝読しました。表紙をめくると、「初心を忘れず」という著者の直筆の写しが掲載されています。壁にぶつかった時、入社した時の心境を思い出したいものです。 著者は「社員心…
幸田露伴さんは、著書「努力論」(夏川賀央訳 致知出版社 2016年)の中で、川を挟んだ左岸と右岸の農夫の話を述べています。 秋に洪水が起こり、左岸では堤防が決壊し収穫ができませんでした。一方、右岸では堤防は難を逃れ収穫ができました。このとき左岸の…
幸田露伴さんは、著書「努力論」(夏川賀央訳 致知出版社 2016年)の中で、「努力」を次のように定義し、その努力は2種類に分けられると述べています。 「努力」は嫌なことを我慢してやることであり、苦しい思いにも耐えて、労をいとわずに事に当たるという…
情報には三つの種類があると言われています。 ・一次情報 自分で見聞した情報や実態調査、実験などによって直接収集した情報のことです。 ・二次情報 一次情報を編集、加工した情報のことです。 ・三次情報 情報源が定かでない情報のことです。 二次情報や三…
組織心理学者のアダム・グラント教授は、ギブ・アンド・テイクという切り口で、人間の思考や行動を3つのタイプに分類しました。著書「GIVE & TAKE」(三笠書房 2014年)には、ギバー(与える人)、テイカー(受け取る人)、マッチャー(バランスを…
PHPが編集した「『笑い』がいい人生をつくる」(PHP研究所 2018年)という本に、ものまねタレントのコロッケさんへのインタビュー記事がありました。 彼はお母さんから、「あおいくま」を教わり口癖になっていたそうです。これは、「あせるな」「おこ…
元東レの佐々木常夫さんは、障害や重病、自殺未遂といった家庭問題に遭遇しながら、東レ経営研究所社長に就任されたビジネスマンです。 著書「完全版ビッグツリー」(WAVE出版 2012年)によると、佐々木さんは同期トップで東レの取締役に就任したのに、…
6月2日に女優の秋野暢子さんが、先月19日にご逝去された上岡龍太郎さんの追悼に関するブログを投稿されました。 秋野さんは、上岡さんのことを大好きな人、尊敬する人と述べられ、教訓となるエピソードをブログに記されています。上岡さんと共演された番…
僕が新卒で入社した頃、タバコをたしなむ人がマジョリティでした。自席の机には当たり前のように灰皿が置かれていました。社内研修に出席したらテーブルには、やはり当たり前のように灰皿が一人分ずつ並べられていました。 年月を経て今では、原則として喫煙…
大山泰弘さんは、知的障害者を全従業員の7割以上雇用している日本理化学工業*1の経営者でした。同社はチョークを製造する会社で、最初は東京都大田区にありました。彼の著書「日本でいちばん温かい会社」(WAVE出版 2016年)を拝読しますと、ご縁という…
僧侶の浦上哲也(うらかみ てつや)さんは、著書「てきとう和尚が説くこの世の歩き方」(PHP研究所 2022年)で「適当」に生きてはどうかと問うていらっしゃいます。 「適当」を辞書で引くと、次のように記されています。 ① ある状態や目的などに、ほどよ…
ヤクルト・スワローズの名キャッチャーとして活躍された古田敦也さんは、順風満帆の野球人生を送られたものと思っておりました。古田さんの著書「『優柔決断』のすすめ」(PHP新書 2009年)を読んで、彼は大きな欠点を乗り越えて大成されたことを知りまし…
孫への接し方をもう少し工夫できないだろうかと、僕は思いました。そこで、カリスマ保育士として有名な「てぃ先生」の著書を読んでみることにしました。てぃ先生は、関東の保育園に勤める男性保育士です。 「カリスマ保育士てぃ先生の 子育てで困ったら、こ…
経済学者の大竹文雄さんの著書「行動経済学の処方箋」(中公新書 2022年)によりますと、夏休みの宿題をいつ頃やったかについて、大阪大学でアンケート調査を行ったことがあるそうです。7割以上の人たちが夏休みの終わりの頃に宿題をしていました。最初は夏…