仕事力

心に響く自己啓発

スキル

価格の不思議

経済学者、吉本佳生さんの著書「スタバではグランデを買え!」(ダイヤモンド社 2007年)を拝読しました。2007年の本なので情報は古いですが、なるほどと感心することが多い経済書です。 当時のスターバックス(通称スタバ)では、ショートサイズ(24…

日本型年功制の是非

先日もテレビのニュース番組で、成果や実力に基づいた人事制度に切り替えるべきだと語る解説者がいました。この考え方は、従来の年功制を否定するものです。 ちょっと古い本ですが、高橋伸夫さんの著書「できる社員は『やり過ごす』」(日経ビジネス人文庫 2…

「一万円選書」に思うこと

北海道の田舎町にある小さな書店の店主、岩田徹さんの著書「一万円選書」(ポプラ新書 2021年)を拝読しました。所在地は人口1万6千人の砂川市で、書店名はいわた書店です。 「一万円選書」とはどういうものか、まず概略を説明いたします。 お客さんから事…

「安物買いの銭失い」と言われない商売

100円ショップ「ダイソー」の創業者、矢野博丈さんが、2024年2月12日に80歳でお亡くなりになりました。2月20日のダイヤモンド・オンラインで、同氏が生前に寄稿した記事が公開されました。記事名は「【追悼】ダイソー創業者・矢野博丈氏『自…

横臥第一、睡眠第二

外山滋比古さんは、著書「老いの整理学」(扶桑社新書 2014.年)の中で、「寝る」という言葉には「横になる」ということと「眠る」ということの二つの意味が込められていると、述べています。これら二つの意味を比較して、 横臥第一、睡眠第二 これこそが高…

あれをあげるか

ノンフィクションライターの佐々涼子(ささ りょうこ)さんの著書「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」(早川書房 2014年)を拝読しました。 2011年3月11日14時46分、石巻市を代表する事業所「日本製紙石巻工場」も、東日本大震災に遭遇しま…

ヘミングウェイの文筆活動の奥義とは?

アーネスト・ヘミングウェイさんの著書「移動祝祭日」(新潮文庫 2009年)を拝読しました。この著書には、1921年から1926年にかけて彼がパリで過ごした若き日の思い出が描かれています。 冒頭に、彼が友人に贈った言葉が記されています。 もし幸運に…

人の強みは、あとから磨くもの

USJをV字回復させ一躍有名になった森岡毅(もりおか つよし)さんのテレビ番組を、昨日NHKで拝見しました。番組名は「『インタビュー ここから』森岡毅さんに聞く」です。 森岡さんはマーケターとして大活躍されていますが、社会人になった頃は「消費…

「ベンジャミン・フランクリン効果」とは?

18世紀のアメリカの科学者で政治家でもあったベンジャミン・フランクリンさんがペンシルベニア州の議員時代、議会で彼の意見にいつも反論してくる議員がいました。彼は、その議員が興味深い蔵書を持っていることを知り、「蔵書を貸して欲しい」とのお願い…

「厳しさ」から「丁寧さ」への転換

最近は各種の「ハラスメント」が注目されるようになりました。パワハラ、セクハラだけでなく、マタハラ(マタニティハラスメント)やカスハラ(カスタマーハラスメント)という言葉も一般的になりました。ハラスメントが起きると、重大問題となります。 先日…

良いことは後から付いてくる

志賀内泰弘(しがない やすひろ)さんの著書「寝る前5分で読める心がほっとするいい話」(イースト・プレス 2017年)を読むと、ほっこりとします。その中に、著者が名古屋のタクシー運転手の古川さんからお聞きになった、なるほどと思う話があります。 タク…

値決めの不思議?

ロバート・B・チャルディーニさんの名著「影響力の武器 第二版」(誠信書房 2007年)*1の第1章は、宝石店の話から始まります。 店のオーナーは、値段の割に質が良いのに、トルコ石がなかなか売れずに困っていました。トルコ石を陳列ケースの目立つ所に移し…

「仕事の囲い込み」とは?

「仕事の囲い込み」には、次のような特徴があります。 1 メンバーに自分の仕事のやり方を教えない。 2 メンバーに自分の仕事を渡さない。 3 自分の守備範囲の仕事だけをしっかり守り、他のメンバーの仕事をしない。 このような現象は、仕事が固定された事…

「ふり」をするだけなら、できるかも?

人財募集の単行本を見つけました。公認会計士の金川顕教(かながわ あきのり)さんが著された「金川流人財募集要項」(秀和システム 2019年)という本です。どういう人財募集かと申しますと、就職ではなく、起業し著者たちの経営者仲間に加わりませんかとい…

正しい手順でも見直しが必要なことがある

大山泰弘さんは、知的障害者を全従業員の7割以上雇用している日本理化学工業*1の経営者でした。同社はチョークを製造する会社です。彼の著書「利他のすすめ」(WAVE出版 2011年)を拝読して、知的障害者を主力とする工場をつくることを決意され、多くの…

転職とは軽々しいものではない

昨年、プロ野球日本シリーズが終わった時、僕たち夫婦はテレビでオリックス・バッファローズの強打者、吉田正尚選手がメジャーリーグに行くとの報に接しました。 妻は「オリックスで大活躍しているのだから、ずっとオリックスにいたらいいのに」と言いました…

従業員を「人」として大切にする

ハワード・シュルツさんは、世界的なコーヒーショップチェーン、スターバックスを成長発展させた実業家です。 シュルツは、著書「スターバックス成功物語」(日経BP社 1998年)で次のように語っています。 父は1988年1月に肺癌で亡くなったが、このと…

資格試験の意義とは?

僕自身がチャレンジした中でいちばん難関の資格試験は、社会保険労務士でした。資格試験は、合格すれば天国、不合格であれば地獄、まさに成果主義の世界であると思っておりました。 午前中の試験が終わり、午後の試験に臨もうとする直前、午前の試験でのうっ…

トイレもきれいに

トイレを掃除しようとか、清潔にしようとかという話は、数々の本で語られています。 自動車ディーラーの経営者、カール・スウェルも、その一人です。彼は、「一回のお客を一生の顧客にする方法」(ダイヤモンド社 2004年)という著書で 「トイレをきれいにし…

日常の小さな習慣でも大切です

小宮一慶さんは、著書「ビジネス力養成大全」(ディスカヴァー 2022年)の中で、次のような街で見かける行動を戒めておられます。 行動1 ICカードを叩きつけるようにして、自動改札を通り抜ける モノを粗末に扱うことは良くありません。こういう行動をす…

ユーモアセンスを磨くには?

WBC決勝の試合前のクラブハウスでの円陣。大谷翔平選手の言葉がチームメイトを鼓舞しました。「僕から一個だけ。(今日だけはアメリカの選手に)憧れるのをやめましょう…さあ行こう」と。 この言葉を聞いた周東選手がサインをもらいに行くのを断念したと…

比率の重みを実感できる「70の法則」

このたびの新型コロナウイルス流行の経験では、感染者数がジワジワ増え続け、いつの間にか感染者が恐ろしい数に膨れ上がり、医療体制がひっ迫しました。比較的小さな増加率だとあまり気にしませんが、気がついた時には大きな数字になります。加速度的な増加…

「隠れた資産」とは何か?

日本のスキー・スノーボード人口は1998年の1800万人をピークに減少を続け、2020年には430万人にまで減少しています。さらにコロナ禍が追い討ちをかけ、スキー場業界は厳しい経営環境に直面しています。 和田寛さんは株式会社岩岳リゾートの社…

敵をつくらないためには?

掛川市長の久保田崇(くぼた たかし)さんは、著書「官僚が学んだ究極の組織内サバイバル術」(朝日新書 2022年)の中で、敵をつくらないためにデール・カーネギーの名著「人を動かす」で学んだことを社会人になってから実践したと述べています。 とくに「人…

「ニュー・コーク」は大失敗か?

1985年4月23日、コカ・コーラ社は「ニュー・コーク」を発売しました。 日本では発売されなかったこともあって、あまり知られていませんが、アメリカではこれが炎上とも言える大騒ぎとなりました。 まず、コカ・コーラ社がこの新製品を発売した経緯を…

落ち込んだときには「十八番」に戻ろう

「十八番」という言葉は、「じゅうはちばん」と読むだけでなく、「おはこ」とも読まれています。角川国語辞典では、「じゅうはちばん」も「おはこ」も見出し語として、それぞれ記載されています。 「じゅうはちばん」で引くと、「①歌舞伎で、主として市川家…

オンリーワンを目指すには?

地球科学者の鎌田浩毅さんの著書「揺れる大地を賢く生きる」(角川新書 2022年)によると、東大と京大の教育法が根本的に違うみたいです。 東大では、社会に出て恥ずかしくないようにと、学生が100人いたら100全員に厳格な教育を施します。一方京大で…

リスクを減らす秘訣とは?

第1次南極越冬隊長を務められた西堀栄三郎さんは、著書「石橋を叩けば渡れない 新版」(生産性出版 1999年)の中で、「準備や計画に完全無欠はあり得ない」と述べておられます。やはり、南極だけに難局だったようです。 リスクを減らすためには準備や計画を…

若いことはいいことでしょうか?

僕も若い頃は、徹夜をしてもへこたれない、少々無理をしても大丈夫でした。古希が近づいてきた今日この頃では、規則正しい生活習慣を心がけることが必要になりました。イベントに参加したり遠出をしたりする時は、体調の面で万全を期さければなりません。 仕…

デール・カーネギーが使ったフレームワークとは?

僕が若い頃、職場の先輩に教えてもらったフレームワークは、事案を評価したり判断したりするのに重宝しました。用紙に「T」型の線を引いて、横線の上の、左側に「メリット」、右側に「デメリット」と書けば、フォーマットは出来上がりです。 このフレームワ…