2022-01-01から1年間の記事一覧
地球科学者の鎌田浩毅さんの著書「揺れる大地を賢く生きる」(角川新書 2022年)によると、東大と京大の教育法が根本的に違うみたいです。 東大では、社会に出て恥ずかしくないようにと、学生が100人いたら100全員に厳格な教育を施します。一方京大で…
第1次南極越冬隊長を務められた西堀栄三郎さんは、著書「石橋を叩けば渡れない 新版」(生産性出版 1999年)の中で、「準備や計画に完全無欠はあり得ない」と述べておられます。やはり、南極だけに難局だったようです。 リスクを減らすためには準備や計画を…
近江商人の心得は、売り手よし・買い手よし・世間よしの「三方よし」と表現され、広く知られています。 近江商人といわれる人々は、地元の近江を活動の場とするのではなく、近江国外で原材料の移入と完成品の移出を手がけていました。他地域での行商人であっ…
僕も若い頃は、徹夜をしてもへこたれない、少々無理をしても大丈夫でした。古希が近づいてきた今日この頃では、規則正しい生活習慣を心がけることが必要になりました。イベントに参加したり遠出をしたりする時は、体調の面で万全を期さければなりません。 仕…
論文名:ファイザーはなぜ驚異のスピードでコロナワクチンを開発できたのか 著者:アルバート・ブーラ(ファイザーCEO) 出典:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2021年7月号 ダイヤモンド社 発表年:2021年 【あらまし】 この論文は、前例の…
僕が若い頃、職場の先輩に教えてもらったフレームワークは、事案を評価したり判断したりするのに重宝しました。用紙に「T」型の線を引いて、横線の上の、左側に「メリット」、右側に「デメリット」と書けば、フォーマットは出来上がりです。 このフレームワ…
福島正人さん、岩崎彰吾さんの共著「図解でわかるビジネスフレームワーク」(アニモ出版 2020年)のコラムに、社外でも通用する力として「フレームワーク」のスキルをあげられています。 ビジネスにおけるフレームワークとは、問題解決、意思決定、分析など…
書名:アイデアのつくり方 著者:ジェームス・W・ヤング 訳:今井茂雄 解説:竹内均 出版社:阪急コミュニケーションズ 出版年:1988年 【あらまし】 著者は広告会社のコピーライターとして携わり、副社長にもなった広告に関する達人です。 ある雑誌社の広…
論文名:モデルナがワクチン開発で実践したイノベーションの原則 共著者:ヌーバー・アフェヤン(モデルナ共同創業者兼会長)、ゲイリー・P・ピサノ(ハーバード・ビジネススクール教授) 出典:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2022年1月号 …
16~17世紀の話ですが、オランダはもともとスペインの植民地でした。オランダの国民はプロテスタントですが、カトリックの国、スペインから重税だけでなく宗教の弾圧も受けていました。 田中靖浩さんの著書「会計と経営の七〇〇年史」(ちくま新書 2022…
田中靖浩さんの著書「会計と経営の七〇〇年史」(ちくま新書 2022年)は、会計や経営のやり方が発達していくプロセスをわかりやすく面白く解説されており、一読の価値があります。 著者はまた、絵画などの芸術についても造詣が深く、この著書にも折々に絵画…
11月の我が家では、孫の七五三と孫の誕生日という二つのイベントがありました。いずれも、食事会を伴い、僕がその費用を負担します。 七五三の際には、プレミアム食事券を買いそびれてしまい、9,000円で美味しい料理をいただいたのに「損をした」という気…
初めての仕事に取り組むことや初めての職場に勤めることは、リスクです。知らないことが多いので、不安になってしまいます。 羽生善治さんは、著書「大局観」(角川新書 2011年)の中で、新しい作戦を考えたら本番でそれを試すリスクを冒さないと、プロ棋士…
将棋の対戦では、勝つ人と負ける人ができます。負けた時はどう振る舞えば良いのでしょうか。 羽生善治さんの著書「大局観」(角川新書 2011年)によると、将棋界には「反省はするが、後悔はしない」という言葉があるそうです。 確かに反省は必要だが、それが…
ある一定の課題を取り組んでいる最中に、来客や電話を受けるとイラッとすることがあります。しかし、「ツァイガルニク効果」の存在を知っておくと、イラッとしなくなるかもしれません。 「ツァイガルニク効果」とは、未完成であったり中断してしまったりした…
書名:たゆたえども沈まず 著者:原田マハ 出版社:幻冬舎 出版年:2017年 書名の「たゆたえども沈まず」はパリ市の標語で、「ゆらゆらと揺れ動いて不安定であるが、決して沈まない」という意味があります。パリはどんな危機に見舞われても、決して沈まない…
東京オリンピックで、柔道男子73キロ級の大野将平選手は、「防衛的悲観主義」を掲げて試合に臨み、みごと大会2連覇を達成しました。このことは、2021年8月3日付 読売新聞オンラインWebコラム「五輪連続『金』の原動力、コロナ禍の『防衛的悲観主…
大竹文雄さんの著書「競争社会の歩き方」(中公新書 2017年)によると、NBAのプロバスケットボール選手だったマイケル・ジョーダンは、野球やアメリカンフットボールも得意で、子供の頃からスポーツが万能だったそうです。彼は現役時代、一度だけ野球のメ…
論文名:謙虚で共感力の高いリーダーに変わる方法 共著者:ジュリー・バッティラーナ(ハーバード・ビジネススクール教授)、ティツィアナ・カシアロ(トロント大学教授) 出典:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2022年5月号 ダイヤモンド社 発…
出口治明さんは、著書「還暦からの底力」(講談社現代新書 2020年)の中で、所得税より消費税が望ましいと述べています。 高度成長期には、若者10人以上で1人の高齢者を支えていました。しかし今は、騎馬戦(3人で1人を支える)がこわれはじめて、肩車…
書名:少年と犬 著者:馳星周(はせ せいしゅう) 出版社:文藝春秋 出版年:2020年 この本は、「多聞」という犬と人間の愛情が描かれた物語です。物語の背景に、二つの震災(東日本大震災、熊本地震)が関連しています。 多聞が、東日本大震災で被災後5年…
「ビッグロックの法則」は、様々な大きさの石や砂を壺の中に詰める寓話です。 まず壺に大きな石から入れていき、それから小石や砂を詰めると、すべての石がうまく収まります。 しかし、小さな石や砂を先に入れて、あとから大きな石を入れようとしても入らな…
1911年、イギリスのスコットとノルウェーのアムンゼンが、南極点到達レースを行い、アムンゼンが先に到達しました。スコットは翌年、南極点に到達し、帰途死亡し、英雄として追悼されました。 グレッグ・マキューン著「エフォートレス思考」(かんき出版…
書名:お金で読み解く世界のニュース 著者:大村大次郎 出版社:PHP研究所(PHP新書) 出版年:2022年 著者は元国税調査官です。 この本は、「お金」の背景から、主として戦後の世界史を論じ、最後に著者のビジョンを表明されています。ここでは、アメ…
細谷功さんの著書「仕事に生かす地頭力」(ちくま文庫 2015年)は、思考力の向上に大いに役立つと思います。 まず、基本的な思考法として「Why→What→How」で考えなさいと述べられています。 Whyは理由、原因、目的などを、WhatはそのWhy…
デザイナーの佐藤オオキさんは、著書「問題解決ラボ」(日経ビジネス人文庫 2020)の中で、「デメリットを信頼に変えていく伝え方のコツがある」と述べておられます。 それは、たとえ1%でもデメリットがあれば必ずオープンにするということ。 責任逃れや保…
脳科学者の茂木健一郎さんは、著書「結果を出せる人になる!『すぐやる脳』のつくり方」の中で、人が「頑張っている」時には脳の前頭葉の回路が働いていると述べられています。また、その回路は、エネルギーの総量が決まっているそうです。 頑張ろうという気…
ヤクルト・スワローズで活躍された宮本慎也さんはこう述べられました。 好きで始めた野球だけど、プロに入った瞬間に野球が仕事になった。最近は「楽しみたい」と言うけど、僕は野球を楽しむなんてできない。仕事として19年間、向き合ってきたことが誇りと…
トイレの小便器の上に、「いつもきれいにご使用いただき、ありがとうございます。一歩前に…」などと書かれた紙がよく貼られています。 デザイナーの佐藤オオキさんは、「半歩前に」と書かれた紙をたまたま見て、いい感覚だなと思ったそうです。著書「問題解…
ポストイットは貼ったり剥がしたりできる付箋のことですが、その用途にプラスアルファされた効果を説明します。 コピーライターの川上徹也さんは、著書「文章の鬼100則」(明日香出版社 2021年)の中で、サム・ヒューストン州立大学のランディ・ガーナー…