仕事力

心に響く自己啓発

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

退却することは恥ずかしいことでしょうか?

守屋洋著「世界最高の処世術 菜根譚」(SBクリエイティブ 2015年)には、次のような処世術が記されています。 進むときには退くことを考えておけ、始めるときにはやめることを頭に入れておけ 前に進む一辺倒では良くないようです。 会社の経営においても、…

「チャンキング」とは何でしょうか?

「チャンク」は、固形物やデータの塊として用いられる言葉です。 そして、「チャンキング」とは、物事を細かくしたり、細かいものをまとめたり、横にずらしたりすることによる質問方法あるいは思考方法のことです。この方法はコーチングや会話などに用いられ…

「一歩譲る心」を持つ人は、世渡り上手でしょうか?

エレベーターで他人と同乗した時、僕は基本的に「どうぞ」と譲ることにしています。 「ありがとうございます」と言ってエレベーターを出る方。会釈をして出る方。何もあいさつをせず出る方。人、様々です。 中には、「いいえ、お先にどうぞ」と、逆に僕に譲…

「適応力」とは、どんな能力でしょうか?

出口治明さんは、「人生は運と適応」だと述べています(「最後の講義 完全版」(主婦の友社 2021年)。 人間が動物である以上、生き残るために必要なのは「強さ」や「賢さ」や「大きさ」ではなく、「運」と「適応」がすべてなのです。適切なときに、適切な場…

「80対20の法則」とは何でしょうか?

「80対20の法則」は「パレートの法則」とも呼ばれ、ヴィルフレード・パレートが、国民の所得分布が不均等なため一部の人々に富が集中していることを発見したことに由来します。 この法則は、80%対20%いう割合の問題というよりも、努力などの原因と…

努力できることも実力でしょうか?

俵万智さんのエッセイ集「りんごの涙」(文春文庫 1992年)によると、俵さんは高校時代、失恋をキッカケにして学業成績が急に落ちたそうです。 俵さんは、勉強熱心の努力家で高校2年生のなかごろまでは、かなりいい成績をとっておられたそうです。失恋によ…

「わび・さび」とは、何でしょうか?

「わび・さび」とは何か、僕は日本の伝統としか説明できません。適切な説明は難しいです。そこで、「わび・さび」について調べたところ、意外にも翻訳文献がわかりやすかったです。 ウィリアム・リドウェル他著「要点で学ぶ、デザインの法則150」(ピー・…

なぜ雨の日を「天気が悪い」というのですか?

日本経済新聞(2022年6月20日 春秋)に、小学5年の児童が質問した記事が載せられていました。 先だってNHKのラジオ番組「子ども科学電話相談」を聞いていて、はっとするような質問に出合った。「なぜ雨の日を『天気が悪い』と言うのですか?」。 …

スピーチであがらないようにするには、どうすればいいのでしょうか?

江川ひろしさんは、その著「話しべたは絶対なおる!」(PHP研究所 1983年)で、スピーチにおいて「あがり」克服の必要性を説き、文字どおり「あ・が・ら・ぬ・ほ・う」をこう述べておられます。 1 あがるのは人も同じと言いきかせ 2 がたきても自信あり…

期待をかけると、かけられた人は変わるのでしょうか?

デール・カーネギー著「人を動かす」(創元社 文庫版 2016年)において、「期待をかける」という原則があります。その原則の冒頭。 最近まで立派な仕事をしてきた従業員の仕事ぶりが粗雑になってきた場合、どうすればよいか? この従業員の上司は、叱るので…

「戦略が先」か、「組織が先」か、どちらでしょうか?

「組織は戦略に従う」(戦略が先)か、「戦略は組織に従う」(組織が先)かの経営学的論争があります。 アルフレッド・チャンドラーさんは、組織は戦略を遂行する手段として設計されるべきものであるので、「戦略が先」と提唱されています。 一方、イゴール…

「頑張って」は、励ましの言葉になるのでしょうか?

斎藤茂太著「この気くばりのツボ77」(知的生きかた文庫 2008年)によると、「『頑張って』の使い方に要注意」という気くばりのツボがあります。 ある会社の重役で、仕事も家庭も懸命にこなしてきた女性が、体調不良になったとき、「頑張ってね」と言われ…

メモにはどのような効用があるのでしょうか?

小宮一慶さんの著書「経営が必ずうまくいく考え方」(PHP研究所 2022年)に、こういうエピソードが記されています。 小宮さんのご友人に、他人の時間をムダにしないよう几帳面に気遣う方がいらっしゃるそうです。 その方は、小宮さんにお会いになる際、事…

「@(アット)変換」とは何でしょうか?

若い頃に統計の仕事に携わったことがありますが、統計学は数学のハードルが高くて苦手です。 僕が統計の仕事でよく用いたのは、時系列でデータを見ることと、同業他社などの統計データと自社のデータを比較することくらいでした。同業他社のデータや業界のデ…

研修やセミナーには、どういう姿勢で臨めばいいのでしょうか?

前川孝雄さんが著された「『仕事を続けられる人』と『仕事を失う人』の習慣」(明日香出版社 2018年)によると、こういう習慣が述べられています。 仕事を続けられる人は研修・セミナーを作戦会議ととらえ、失う人は研修・セミナーに出て満足する。 職場での…

「九十歳。何がめでたい」を読んで

佐藤愛子さんが著されたエッセイ集「九十歳。何がめでたい」(小学館 2016年)を読ませていただきました。 著者は、大正12年(1923年)大阪市生まれ、兵庫県西宮市育ち、東京都世田谷区在住、夏は北海道の別荘在住の方です。 さすが直木賞受賞作家だけあっ…

自分に向かない仕事を任されたら、どうしたらいいのでしょうか?

僕は、転勤や転職をしましたが、未だに僕に向いている仕事はわかりません。 新卒で入った会社は職種限定ではなかったため、どんな仕事に就くのか、心配でした。配置転換もたびたびあり、僕にやりおおせるのかと、いつも不安に思いました。ただただ熱意を込め…

「控えめ」な態度は、傲慢なのでしょうか?

斎藤茂太著「この気くばりのツボ77」(知的生きかた文庫 2008年)によると、「要注意、『控えめすぎる』と傲慢になる」という気くばりのツボがあります。 この言葉を目にして、僕は大いに反省していることがあります。 以前、お葬式のお参りに、僕と妻は電…

忙しくて心が乱されているとき、どうしたらいいのでしょうか?

仕事の案件が滞留して、心がパニックになったことがあります。このままでは会社を辞めないといけないのではないかと思いました。 机の引出しなどにたくさんの資料が入った状態でした。会社を辞めるにしろ、この一杯になった資料を片付けないといけないのです…

コミュニケーションのトレーニングに役立つ研修ゲームには、どんなものがあるでしょうか?

「ミル・ウォーリー」という研修ゲームをお勧めします。 僕がこのゲームを受講して、教訓もあり簡単で楽しかったというのが感想です。 そこで、僕が研修講師を務めた時に、このゲームを幾度か採用したことがあります。概要は以下のとおりです。 【ゲームの出…

トム・ソーヤーの塀塗りは、仕事でしょうか?

マーク・トウェイン著「トム・ソーヤーの冒険」(彩流社 1996年)を読んで、トム・ソーヤーの塀塗りの話に感心しました。 トムは、いたずらの罰として、土曜日の休みに家の塀に白色塗料を塗る仕事を、ポリー伯母さん(トムは両親を亡くしている)から言いつ…

社内通達は、どのように書けばいいのでしょうか?

社内通達を作成する仕事は、自分が会社全体を動かす醍醐味(だいごみ)が味わえます。 しかし、文書のみで受信者に伝えるのは、ノンバーバルコミュニケーションに頼れないため、簡単ではないと言えます。 社内通達を作成する要点としては次の3点だと、僕は…

人の長所は、どうしたら発見できるのでしょうか?

水野敬也さんの著書「夢をかなえるゾウ」(飛鳥新社 文庫版 2011年)によると、 [ガネーシャの課題] 誰か一人のいいところを見つけてホメる という自己啓発の訓練があります。 「人の悪いところ」を見つけるのは比較的簡単ですが、「人のいいところ」を見…