仕事力

心に響く自己啓発

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

返報性の原理とは?

返報性の原理とは、人から親切にしてもらったときに「同等のお返しをしないといけない」と感じる人間にとってごく自然な心理現象のことです。ロバート・B・チャルディーニさんの名著「影響力の武器 第二版」(誠信書房 2007年)*1に、この返報性について詳…

「復活への底力」を読んで

書名:復活への底力 運命を受け入れ、前向きに生きる 著者:出口治明(立命館アジア太平洋大学(APU)学長) 出版社:講談社現代新書 出版年:2022年 著者が入院なさったという報に接した時、当時は病名も知らず、ただただ早期回復をお祈りするばかりでし…

「日の名残り」を読んで

書名:日の名残り 著者:カズオ・イシグロ 出版社:早川書房(ハヤカワepi文庫) 出版年:2001年 主人公は、イギリスの大邸宅の老執事です。執事は召使いを部下に持ち、いわば邸宅の総務部長のような存在です。第二次世界大戦後、その邸宅のあるじは、イギリ…

値決めの不思議?

ロバート・B・チャルディーニさんの名著「影響力の武器 第二版」(誠信書房 2007年)*1の第1章は、宝石店の話から始まります。 店のオーナーは、値段の割に質が良いのに、トルコ石がなかなか売れずに困っていました。トルコ石を陳列ケースの目立つ所に移し…

「心理的安全性」とは?

みずほリサーチ&テクノロジーズ著「経済がわかる論点50 2023」(東洋経済新報社 2022年)によると、「心理的安全性」とは次のことを指します。 「率直に発言することや、懸念・疑問・アイデアを話すことへの不安や恐れを感じない状態」 この心理的安…

他者志向型のギバーを目指そう

組織心理学者のアダム・グラント教授は、ギブ・アンド・テイクという切り口で、人間の思考や行動を3つのタイプに分類しました。著書「GIVE & TAKE」(三笠書房 2014年)には、ギバー(与える人)、テイカー(受け取る人)、マッチャー(バランスを…

「仕事の囲い込み」とは?

「仕事の囲い込み」には、次のような特徴があります。 1 メンバーに自分の仕事のやり方を教えない。 2 メンバーに自分の仕事を渡さない。 3 自分の守備範囲の仕事だけをしっかり守り、他のメンバーの仕事をしない。 このような現象は、仕事が固定された事…

「千両みかん」とは?

「千両みかん」は、江戸時代の大店(おおだな)の番頭が夏の暑いさなかに冬のみかんを探し求めるという古典落語です。 若旦那は、今にもどうにかなってしまうような病気に苦しんでいました。 番頭が若旦那から、みかんが食べたくてたまらない気の病だという…

「交通誘導員ヨレヨレ日記」を読んで

書名:交通誘導員ヨレヨレ日記 著者:柏耕一(かしわ こういち) 出版社:三五館シンシャ、(発売)フォレスト出版 出版年:2019年 道路や建物の工事があちこちで行われ、通行止めや片側通行になっていると、通行する側から見ると「またか!」とちょっといら…