2024-01-01から1年間の記事一覧
P.F.ドラッカーさんは、著書「マネジメント エッセンシャル版」(ダイヤモンド社 2001年)の中で、全会一致の会議で決定してはいけないと述べています。 マネジメントの行う意思決定は、全会一致によってなされるようなものではない。対立する見解が衝突…
人材育成コンサルタントの渡瀬謙さんの著書「本音を引き出す『3つの質問』」(日経ビジネス人文庫 2016年)を拝読しました。 先方の本音がわかると、営業をはじめとした社外との会話、さらには上司と部下との関係などの社内の会話が円滑に進めやすいと述べ…
書名:督促OL修行日記 著者:榎本まみ 出版社:文春文庫 出版年:2015年 この本は、新卒でクレジットカード会社の督促を行う部署に配属された著者が経験した苦労談であり、督促のノウハウ集とも言えます。なお、著書に登場する人物などが特定されないよう…
論文名:Y理論は万能ではない 著者:ジョン・J・モース(元カリフォルニア大学大学院教授)、ジェイ・W・ローシュ(ハーバード・ビジネススクール教授) 出典:新版 動機づける力 (ダイヤモンド社 2009年) 日本語訳発表年:2008年 【あらまし】 X理論…
マーケティング専門家の永井孝尚(たかひさ)さんの著書「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」(SB新書 2016年)を拝読しました。著書の中に、「人はベンツを買った後どうしてベンツの広告を見てしまうのか」という章があります。 僕がベンツを…
書名:最強の経営者 アサヒビールを再生させた男 著者:高杉良 出版社:講談社文庫 出版年:2018年 1986年、樋口廣太郎(ひろたろう)住友銀行副頭取は、転籍してアサヒビールの社長になりました。当時、アサヒビールの全国シェアは10%を下回り、業界…
デール・カーネギーさんは、著書「全訳 道は開ける」(創元社 1959年)の中で、どんなお金持ちであっても、 一日に三回しか食事はしないし、寝る時はベッドが一つあれば足りるのだ。 と述べています。 しかしながら、人の欲望には際限がありません。素敵なレ…
人材育成などの専門家、福島正伸さんの著書「キミが働く理由(ワケ)」(中経出版 2009年)を拝読しました。 著者は大学を卒業し、せっかく就職した会社で何の魅力も感じられず、入社月に退職してしまいました。 その後著者は、4つの事業に取り組みましたが…
コピーライターの川上徹也さんの著書「面倒なお願いでも、気持ちよく相手に届く伝え方は?」(アスコム 2022年)を拝読しました。この著書には多数の参考文献が記されており、そのすべてが海外の文献(一部翻訳書があります)です。本当は難解な内容を初心者…
経営学者のヘンリー・ミンツバーグさんが、「創発戦略」を提唱しました。創発戦略は、当初決定した計画を実践する過程で予期していなかった状況が発生した場合、その対応のため、現場で適宜修正を加えながら試行錯誤して形成されるものです。 創発戦略に基づ…
僕は今月初旬に、日帰りの手術を受けました。手術を承諾した際、手術前・手術中・手術後の注意事項の数々を看護師さんから聞きました。とりわけ、術後の身体へのダメージがどの程度なのか、心配になりました。また、半年近く続けなければならない自宅でのセ…
僕は小学生のころ、田舎で美味しいスイカを食べたことを覚えています。井戸の中で冷やしたスイカです。甘くて、しかも冷たいのです。当時の田舎には冷蔵庫がありませんでした。井戸が冷蔵庫の代わりになっていました。 ちなみに、都会でも電気で冷やす冷蔵庫…
リフレーミングとは、フレーム(物事の枠組み)をリフレーム(組み直す)することです。物事を見る視点を変えると、別の枠組みに捉え直すことができます。つまり、デメリットやネガティブなものが捉える枠組みを変えることによって、メリットやポジティブな…
書名:完全版 上杉鷹山(ウエスギ ヨウザン) 著者:童門冬二 出版社:PHPエディターズ・グループ 出版年:2019年 この著書は、山形新聞に連載された「小説 上杉鷹山」、ビジネス書「上杉鷹山の経営学」、追筆された「再考・上杉鷹山」の3部で構成されて…
先日、ある官庁が主催するセミナーに出席しました。大きな会場は満席でした。今までよくわからなかったことを身につけよう、役に立つだろうと考えていました。このセミナーを作戦会議ととらえ、僕はやる気満々でした。 しかし、講師の方々は正しいことを説明…
100%のがんばりというのは、果たして適切な生き方なのでしょうか。 一生懸命がんばる姿を見て人は、美しいと感じることがありましょう。また、応援したくなる気分になることもあるでしょう。 しかしながら、目一杯がんばる姿に接して、息苦しくなること…
2024年5月25日のヤフーニュースで、DAIGOさんは夫婦円満の秘訣を語っています。それは、DAI語で「OY」、すなわち「思いやり」です。結婚9年目で、お幸せそうです。 一方、デール・カーネギーさんは彼の著書「人を動かす」(創元社 1958年…
書名:ひよっこ社労士のヒナコ 著者:水生大海(みずき ひろみ) 出版社:文春文庫 出版年:2019年 書名にある「社労士」とは、社会保険労務士(国家資格)の略称で、社会保険や年金、労務管理、雇用調整助成金などの手続きをする専門家です。主人公の女性は…
作家の佐藤愛子さんは、42歳の時、苦難に巻き込まれたそうです。佐藤さんの著書「人生は美しいことだけ憶えていればいい」(PHP研究所 2019年)を拝読してそのことを知りました。 かつてのご主人がその日いつになく、早く帰宅しました。せかせかとした…
池上彰さんの著書、「わかりやすさの罠」(集英社新書 2019年)を拝読しました。著者は社会情勢やニュースなどをわかりやすく解説することに定評がありますが、その著者が自ら「わかりやすさ」には罠があるとおっしゃっています。 郵政民営化は本当に財政再…
書名:流(りゅう) 著者:東山彰良 出版社:講談社 出版年:2015年 この著書は、1970年代から80年代にかけて主に台湾を舞台とした小説です。主人公の祖父は戦乱の時代、中国大陸で多くの人々を殺しました。多くの人がかたきを討ちたいと憎んでいまし…
経済学者、吉本佳生さんの著書「スタバではグランデを買え!」(ダイヤモンド社 2007年)を拝読しました。2007年の本なので情報は古いですが、なるほどと感心することが多い経済書です。 当時のスターバックス(通称スタバ)では、ショートサイズ(24…
書名:労働Gメンが来る! 著者:上野歩 出版社:光文社文庫 出版年:2021年 題名の労働Gメンというのは、労働基準監督官のことを指しています。この著書は、銀行を退職後、新任で労基署に入職した女性労働基準監督官の約1年間の物語です。労基署における…
書名:白村江 著者:荒山徹 出版社:PHP文芸文庫 出版年:2020年 白村江の戦いは西暦668年に起こりました。倭国が旧百済勢力による百済再興を支援するために大軍を派遣したが、唐・新羅連合軍に大敗したとされています。 この著書は、白村江の戦いが勃…
事前準備と取り越し苦労は、似て非なるものです。 角川国語辞典によりますと、取り越し苦労とは「将来のことについて、よけいな心配をすること」と記されています。状況確認が不十分なのに「こんな問題が起きたらどうしよう、失敗したらどうしよう」と取り越…
南インド料理店の総料理長、稲田俊輔さんの著書「お客さん物語」(新潮新書 2023年)を拝読しました。 著者は、料理人であると同時に、他店で楽しむこともモットーにしておられます。ある繁盛している創作居酒屋を訪れました。 しかし、さほど美味しい料理で…
新卒入社、転勤、転職で新しい職場に就くと、最初は苦労することが多いにあると思います。 職場にいる人たちにとって、自分という人間がどんな性格でどんな考え方でどんな能力の持ち主なのか、未知の存在だからです。つまり、信頼性がないのです。信頼されて…
3月20日(水)にEテレで「最後の講義『落語家 桂文枝』」という番組が放送されました。文枝さんが語るエピソードは、面白くて教訓になるものでした。 なかでも、医学部1年生の方の質問に対する文枝さんの経験談には驚きました。 質問の要点は次のとおり…
書名:田村はまだか 著者:朝倉かすみ 出版社:光文社文庫 出版年:2010年 先月拝読した「一万円選書」(岩田徹 著)に紹介されている著書です。 札幌、すすきのの狭い小路にある面積10坪くらいのスナック・バーが物語の主な舞台です。その夜そのバーには…
先日BS放送で、だいぶ前に収録された松竹新喜劇を鑑賞しました。喜劇役者で有名な藤山寛美さんが、意外にもセリフの中で「あのー」をよく使っておられることに気づきました。ところが、劇場にいるお客さんはそういうことには気づかないくらい楽しんでおら…