仕事力

心に響く自己啓発

「その日の100点」とは?

孫への接し方をもう少し工夫できないだろうかと、僕は思いました。そこで、カリスマ保育士として有名な「てぃ先生」の著書を読んでみることにしました。てぃ先生は、関東の保育園に勤める男性保育士です。

「カリスマ保育士てぃ先生の 子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社 2020年)という著書を読みました。第1章から第9章までは、幼児との接し方やしつけなどに関するノウハウを、困っている親の目線でわかりやすく簡潔にアドバイスされています。

アドバイスのコンセプトは

「子供が自分から動いてくれるようにする」

ということです。もし仮にデール・カーネギーも保育士だったら、やはりこういうアドバイスをするのだろうなと思いました。「人を動かす」の内容と共通する心を感じました。

 

第10章は「ママとパパに伝えたいこと」という章名になっています。第9章までは適切な子育てのノウハウを述べられていますが、この章では「新米の親なのだから、うまくいかないことも当たり前」という前提で、てぃ先生が親に向けて暖かい心で語っています。

「おわりに」のページに、大きくて太い文字で次のように記されています。

愛情不足の親なんかいない!

その日にできる限り精一杯やったら、

それは”その日の100点”なんですよ

親も生身の人間です。体調が悪い日もあります。子育て以外の家事も抱えています。仕事で疲れた日もあります。たとえば、子供に対し感情的に叱ってしまったら「ダメな親だな」と後悔するかもしれません。しかし、今日は減点だと思わず、できる限り精一杯やったのなら“その日の100点”だと考えてくださいと、述べています。

「仏教の教えを十分理解できず煩悩にまみれた大衆こそが往生できるのだ」と唱えた親鸞聖人の主張のように、てぃ先生の言葉は子育てで苦労している親に安心感を与えてくれます。

 

顧みると、仕事や人生でつまずいたことがありました。計画を達成できなかったときもありました。しかしそういうときも、その日にできる限り精一杯やったら、それは”その日の100点”と自己評価していいと思います。そうですよね、てぃ先生