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比率の重みを実感できる「70の法則」

このたびの新型コロナウイルス流行の経験では、感染者数がジワジワ増え続け、いつの間にか感染者が恐ろしい数に膨れ上がり、医療体制がひっ迫しました。比較的小さな増加率だとあまり気にしませんが、気がついた時には大きな数字になります。加速度的な増加です。

 

複利の特性をわかりやすくした「70の法則」を知っておくと便利です。これは、数学的な根拠のある法則です。たとえば、1週間に感染者数が10%増えているのであれば、感染者数が2倍になるのは、「70÷10=7」となり7週間後です。増加のスピードが変わらなければ、さらに7週間経過すると感染者数が4倍になります。

 

そもそも「70の法則」は、複利でお金を借りて返済しないままだったら、元利合計額が2倍になるのに何年かかるかを示すものです。「70」を借りた「年利」で割ると、元利合計額が2倍になる年数が計算できます。

仮に年2%の利率で資金を借りた場合、2倍になるのは、「70÷2=35」で35年後です。同様に年7%で借りた場合は、10年で2倍になります。利率によって、借りる人への影響度が大きく違います。この例から見ても金融政策で舵を取るのは、いかに責任の重いことかが実感できます。

 

小さな比率であってもナメたらアカンと思います。「70の法則」は、比率の重みを実感できる便利なツールです。ぜひ活用しましょう。