「チャンク」は、固形物やデータの塊として用いられる言葉です。
そして、「チャンキング」とは、物事を細かくしたり、細かいものをまとめたり、横にずらしたりすることによる質問方法あるいは思考方法のことです。この方法はコーチングや会話などに用いられます。
チャンキングには、「チャンクダウン」「チャンクアップ」「水平チャンク」という三つの手法があります。
チャンクダウンは「虫の目」の質問・思考方法と言えましょう。物事が抽象的でわかりにくい場合、5W1Hに分類するなど、大きな塊を分割して具体的な事象して見つめることです。
たとえば、「もう少し具体的に言うと、どういうことですか?」。
逆に、チャンクアップは「鳥の目」の質問・思考方法と言えましょう。物事が細部にわたり全体像が見えにくい場合、目的を明確にするなど、小さな塊をより大きな一つものに統合するやり方です。
たとえば、「その狙いはどこにありますか?」。
また、水平チャンクは、視点を横にずらして、別のチャンクに注意をやり、選択肢の幅を広げるやり方です。
たとえば、「ほかに方法がありますか?」。
物事を一つの視点で見つめていても、なかなか名案が浮かばない場合があります。
大きなものを細かく分けて具体的にする、逆に、細かいものをひと括りにして抽象化する、あるいは、視点を変えてみること。
このような試行錯誤を繰り返せば、思考の幅が広がり、名案が導きやすくなるのではないでしょうか。