臼井由妃さんは「やりたいことを全部やる! 言葉術」 日経ビジネス人文庫 2020年)の中で、「仮に」と前置きして提案することについて
交渉の場で膠着状態に陥ったとき、空気を変え一気に決める、有効な策
と述べておられます。
中村信仁さんは、「営業の魔法」(ピーコミュニケーションズ 2007年)の中で、「もし、仮に」という前置きを用いることにより、クロージングを掛けることができる、イエス・バット話法にも応用できるなどの活用方法を述べられています。
例えば、「空気清浄機の管理が面倒ではないか?」との質問が出たとしますと、
もし、仮に、空気清浄機を設置した場合、実際に障害となる問題は何でしょうか?
と、バットの部分を質問するのです。
「仮に」や「もし、仮に」を前置きに使用することにより、ソフトに会話の幅を広げ、考える視点を変えることもできるのではないでしょうか?