仕事力

心に響く自己啓発

映画「リンカーン」(ブルーレイ)を鑑賞して

劇場公開:2013年

監督・制作:スティーブン・スピルバーグ

主演:ダニエル・デイ=ルイスリンカーン大統領)

 

【あらまし】

この映画は、リンカーン大統領が、奴隷解放をうたう憲法改正を議会で通し、南北戦争に勝利し、そして非業の死を遂げるまでの28日間の物語です。

1865年1月、リンカーンは大統領に再選され2か月が経ったが、アメリカでは4年以上におよぶ南北戦争がいまだ続いていました。

1862年に「奴隷解放宣言」が宣言されましたが、この宣言は戦時下の措置であり、戦争が終われば効力は失われる恐れがあります(裁判所が宣言を無効にする恐れがあります)。

奴隷解放を恒久的なものにするためには、合衆国憲法の改正が必要です。リンカーンは、奴隷解放をうたう「アメリカ合衆国憲法修正第13条」を議会で可決させることを決意します。

また、戦争は北軍優勢で進んでおり、戦争終結の機運が高まってきました。

リンカーンは、戦争の早期終結憲法改正、そして家庭問題にも苦悩します。

議会では、共和党保守派の結束、共和党急進派への説得、民主党議員への泥臭いロビー活動のすえ賛成票を確保し、憲法修正案は可決されます。

また、北軍のグランド将軍はロバート・E・リー南部連合軍司令官からの降伏を受け入れ、南北戦争終結します。

その後、リンカーン夫妻は観劇に行きますが、リンカーンは劇場内で銃弾に倒れました。

 

【教訓】

アメリカは民主主義の国だということを痛感しました。リンカーン大統領が発した「奴隷解放宣言」だけでは不十分で、議会を通すというチェックがあり、さらに州議会の批准も必要なのです。連邦と州での三権分立というチェック機能が働いています。

民主主義国家で事を起こすには、相当なエネルギーを費やすことになります。リンカーンは、家庭問題で心を痛めながら、議会工作や戦争終結策を進めました。精神的な重圧がいかばかりかと、思いました。

そんな中で、リンカーンは数々のジョークや逸話を語り、兵隊や一般の人々の話をよく聞き、温かい心の持ち主です。

リンカーンは、国の一大事を担うにふさわしい大統領でした。

 

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