仕事力

心に響く自己啓発

「三千円の使いかた」を読んで

書名:三千円の使いかた

著者:原田ひ香

出版社:中公文庫

出版年:2021年

 

物語の冒頭は、こう始まります。

人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母言った。

祖母、母、姉妹の3世代、4人の女性の人生とお金にまつわる話です。不動産、投資信託、結婚、熟年離婚、子供の養育、節約術など、身近にありそうなお話です。少額のお金の使いかただけでなく、高額のお金の使いかたについても教訓が得られます。

また仕事に関しては、青年男性が大学の先生から教えてもらったお話として、こういうセリフを語っています。

会社は給料、仕事内容、人間関係、この三つのどれか一つでも良ければ続けられるけど、全部がダメなら精神が壊れるからやめた方がいいって。

これは、会社を選ぶ際、割り切る際の教訓となるお話だと思います。会社は社員を選別しますが、社員側も会社を選ぶ権利があります。僕は、給料も仕事内容も人間関係もある程度は満足できるものでないと働きにくいと思っています。

本題である「お金の使いかた」の話に戻します。僕も倹約家です。コーヒーを飲みたいと思っても、喫茶店に寄らず缶コーヒーなども買わず、辛抱して帰宅後コーヒーをいれる事が多いです。一人で食事をとる時は、できるだけコストをかけないようにしています。利息は払うものではなく、もらうものだと考えています。

普段は節約し、冠婚葬祭などいざという時はきちんと支出するというのが僕のやり方です。

しかしながら、子供たちが、「小遣いが少なかったとか、欲しいおもちゃなどを買ってもらえなかったとか」、年少の頃の思い出を語るとき、反省の余地があるかなと思ったりもします。

家庭ではいつしか、預金口座引き落としの準備を担うようになりました。税金の引き落とし予定を見逃しており、預金残高が足りませんでした。他の通帳から資金を移動させようとしましたが、この時期に限ってキャッシュカードが古いためATMで読み取りできなくなってしまいました。新しいカードを発行してもらい、事は何とか収まりました。

支払い振りもそうですが、図書館への本の返却や人との約束事などにも注意を払い、お金だけでなく、信用の残高もコツコツ増やせるように努めています。