仕事力

心に響く自己啓発

どうしたら仕事を選別できるのでしょうか?

ティーブン・R・コヴィーさんは、「7つの習慣:成功には原則があった!」(キングベアー出版 2009年)*1という著書の中で「緊急ではないが重要なこと」のための時間を増やすことが大切だと述べています。

というのは、「緊急ではないが重要なこと」には、会社やチームの改善に役立つこと、自己の成長につながることなどが多く含まれるからです。

図で表すと、「第2領域」に費やす時間を増やせということです。

重要度と緊急度

第1領域…緊急で重要なこと

第2領域…緊急ではないが重要なこと

第3領域…緊急だが重要でないこと

第4領域…緊急でも重要でもないこと

ビジネスマネジャー検定のテキストでは、各領域の取組むべき方向を示しています。「ビジネスマネジャー検定試験要点マスター&問題集」(ナツメ社 2017年)

第1領域…チーム全員で取り組む

第2領域…マネジャー自身が取り組む

第3領域…部下に任せる(権限委譲)

第4領域…最後に処理する

マネジャーは、第3領域の仕事を部下に権限委譲することにより、第2領域の仕事に費やす時間を増やすことができます。ただし、部下に権限委譲した仕事は、マネジャーにとって「もう知らないよ」ということにはなりません。あくまでマネジャーの責任範囲ですから、ホウレンソウを怠らないこと、人材育成の観点からも判断基準を示し指導を怠らないことなど、十分管理責任を果たすことが必要です。

*1:新訳版として、「完訳7つの習慣:人格主義の回復」(キングベアー出版 2013年)が市販されています。