「メタ認知」とは、アメリカの心理学者ジョン・H・フランベルさんが使用した言葉です。
メタ認知における「メタ」は、ある事象に対して高い次元の視点を意味します。
メタ認知とは、認知(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、より高い視点から認知するということです。これは、自分を見つめるもう一人の自分がいるとか言われたり、「認知の認知」と言われたりすることがあります。
メタ認知は、もう一人の自分が自分自身の活動をコントロールすることであり、正しい判断を行ったりミスを減少させたりする助けとなります。
メタ認知はメタ認知的知識とメタ認知的活動で構成されています。
・メタ認知的知識とは、自分の強みや弱点など、自分自身について知っている知識のことを言います。
・メタ認知的活動とは、メタ認知的知識に照らし、今の自分自身がどうかを点検したり、対策をコントロールしたりすることです。
メタ認知とは別の研究で、松下幸之助さんは、著書「人生心得帳/社員心得帳」(PHPビジネス新書松下幸之助ライブラリー 2014年)において「自己観照(じこかんしょう)」を提唱されておられます。
「自己観照」とは
自分で自分を、あたかも他人に接するような態度で外から冷静に観察してみる、ということです。いいかえると、自分の心をいったん自分の外へ出して、その出した心で自分自身を眺めてみるのです。