仕事力

心に響く自己啓発

ユーモアセンスを磨くには?

WBC決勝の試合前のクラブハウスでの円陣。大谷翔平選手の言葉がチームメイトを鼓舞しました。「僕から一個だけ。(今日だけはアメリカの選手に)憧れるのをやめましょう…さあ行こう」と。

この言葉を聞いた周東選手がサインをもらいに行くのを断念したとの落ちが付いたと、テレビで聞きました。

 

元国際線機長であった横田友宏さんは、著書「国際線機長の危機対応力」(PHP新書 2019年)の中で、チームビルディングや部下への指導において「ユーモア」の大切さを述べておられます。

たとえば、太平洋を大型機で飛ぶ場合に、機内火災は重大な脅威です。機内は禁煙ですが、トイレで隠れてタバコを吸う乗客もいます。そこで、客室乗務員にタバコの不始末がないか、トイレのチェックを指示しますが、ストレートに言うと、心配になってストレスを感じてしまうことがあります。横田さんは、火災の危険性を説明した後、冗談めかしにこう言っていたそうです。

「サメと一緒に水泳をしたくない人は、トイレチェックをすること」

サラリーマン時代あるトラブルが発生した際、緊張感を和らげるために、僕はこう発言しました。「社内はしゃーない。まず社外対応から」と。

これがまた、全然受けず、この忙しい時に何を言っているのかと、メンバーがあきれたようでした。

 

安全衛生の会合で僕が講師を務めた際、労働災害防止の話の中で普通に「加齢とともに災害が増加する」と言っておけばよかったと、後悔したことがありました。「カレーライスではなくて加齢とともに」とアドリブを入れたのですが、受講者はまったく反応がなく、静かでした。来賓や役員も真剣な顔をして、配布資料を凝視していました。この瞬間、寒々と感じました。

 

おもしろく話す人もおられますが、ユーモアとは難しいものです。普通に穏やかに話すほうが無難です。もしユーモアを語るならば次の点が大切だと、僕は思います。

・聞き手を思いやる。

・場の雰囲気を十分考慮する。

・心に余裕を持つ。

普段から穏やかに話すことを心がけ、普段からおもしろい話題を蓄積していくことが大切だと思います。

 

coco02hibi9.hateblo.jp