仕事力

心に響く自己啓発

左遷されても、へこまない

東レの佐々木常夫さんは、障害や重病、自殺未遂といった家庭問題に遭遇しながら、東レ経営研究所社長に就任されたビジネスマンです。

著書「完全版ビッグツリー」(WAVE出版 2012年)によると、佐々木さんは同期トップで東レの取締役に就任したのに、2年で研究所という関係会社に出され、当初は愕然とされたそうです。

役員レベルの左遷ではありますが、時間的な余裕ができ、これまで以上に家族のケアをやれるようになったことが述べられています。ご存知のように、佐々木さんは多くの著書を執筆されたり、ワーク・ライフ・バランスなどで活躍されたりしています。

僕は、部署内での異動ですが、失敗して一見、日陰の仕事に配置替えされた経験があります。がっかりした気持ちはありましたが、遠い所に飛ばされなかった安堵感もありました。それに、会議や企画などの重要な役割も任され、全然日陰ではないなと思いました。

サラリーマンを長くやっていると、左遷に被ることもありましょう。しかし、人事は人が人を評価するものです。その人事が本当に正しいとは限りません。へこむ必要はないのです。

日の当たるポジションから離れても、新しい仕事が自分に相性がいい場合もあります。「水を得た魚」になるかもしれません。

また、左遷されても、協力者が現れるかもしれません。平常心を保って取り組むことが大切だと思います。