仕事力

心に響く自己啓発

フランク・ベトガーはどうやって熱意の人に変身したか?

フランク・ベトガーさんは、もともと神経質でものおじするタイプの人でした。彼の著書「私はどうして販売外交に成功したか」(ダイヤモンド社 1964年)の第1章「自分の仕事に情熱をもて」に、彼が熱意の人に変身できた経緯が詳しく記されています。

彼はアメリカ東部のマイナーリーグプロ野球選手になりました。しかし、3週間経った頃、何の予告もなく解雇されました。彼は解雇の理由を球団のマネジャーに問い詰めました。「君は、ノロノロとプレイしている。今のままでは、何の職業に就いても一生うだつが上がらないよ」と、マネジャーは厳しい解雇理由と忠告を言ってくれました。

ベトガーに別のマイナーリーグチームへ入団する機会が訪れました。今度はノロマだと非難されないよう密かに心に期し、火の玉のような張り切ったプレイで活躍しました。猛烈な勢いでスライディングしたり、守備でも速い送球をしたりしました。地元新聞でも「気力のベトガー」と褒め称える記事が載りました。彼は、プレイに熱中したためにものおじする性格を克服できたのです。それから2年後、彼はセントルイス・カージナルス三塁手になりました。

2年間メジャーリーグで活躍したものの、彼はけがで野球選手を引退しました。その後、生命保険のセールスマンを志します。

ところが、話し方が下手くそで彼はどん底の日々を過ごすことになります。そこで、デール・カーネギーが運営する話し方教室に入会します。カーネギーから熱のこもった話し方を目の前で学び、彼は気づきました。

火の玉のように野球に打ち込んでものおじする性格を克服したように、今度はセールスの仕事に打ち込もうを決心しました。

熱意の人となるにはどうすれば良いか? 彼は自分を駆り立てて熱意を込めて行動することによって熱意という感情が湧き上がってくるものだと学び、習慣にしました。熱意がセールスマンとしての土台となりました。さらに、成功した先輩のスキルや知識を学び、彼は生命保険セールスで大成功を収めます。

3週間で野球チームを解雇された時、球団マネジャーに問い詰めて学んだことが、彼の原点です。ベトガーはこう振り返っています。

事実、もし私がこれ(解雇)を詰問しないですごすご引き下がっていたならば、おそらくこの本を書けるような人間にはなれなかったであろう。

僕は色んな書籍から熱意というものを学びました。才能では劣っても、内面に秘めた熱意は最高でありたいものだと思っています。

 

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