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組織の不思議? 2:6:2の法則

2:6:2の法則とは、一定の組織の中で、貢献度やパフォーマンスが高い人々が2割、中くらいの人々が6割、これらが低い人々が2割の割合で存在するという経験則です。 

この法則が不思議なのは、仮に上位の2割だけを抜き出して新しい組織を作っても、その中で新たに、2:6:2の貢献度やパフォーマンスの分布が生じることです。さらに、中間層の6割の部分だけを取り出しても、下位層の2割の部分だけを取り出しても、同じように2:6:2の分布として現れると、言われています。 

では、野球の侍ジャパンやサッカーの日本代表のようなチームでも、2:6:2の法則は成り立つのでしょうか。代表選手はおそらく、各所属チームの上位2割から選抜された人たちでしょう。しかし、どの代表選手をどのように起用するか、監督やコーチの采配によって大いに影響される部分があります。先発メンバーになる選手もいます。ベンチスタートの選手もいます。選手自身の状態の変化もありましょう。その結果、2:6:2の比率になるとは限りませんが、貢献度やパフォーマンスの分布が現れることは、間違いないと言えます。

サラリーマン時代、優秀な社員が配置転換で離れるため、部署の先行きを心配したことがありました。その時、「組織とは不思議なもので、また優秀な人が自然に現れるものだ」と、上司に教わりました。

一概に2:6:2の比率になるとは言えませんが、貢献度やパフォーマンスの分布現象は常に生じるようです。我が家も、亭主が頼りないので、妻が結婚当時と比べ随分としっかりするようになりました。組織とは不思議なものですね。