情報には三つの種類があると言われています。
・一次情報
自分で見聞した情報や実態調査、実験などによって直接収集した情報のことです。
・二次情報
一次情報を編集、加工した情報のことです。
・三次情報
情報源が定かでない情報のことです。
二次情報や三次情報に振り回されると、無用の混乱を招く恐れがあります。必要に応じて現物を確認する(すなわち、一次情報を取得する)と、正しい事実を発見し事態を打開できる可能性があります。たとえば、現地を訪れると、二次情報や三次情報ではわからなかった事実を発見し問題解決に結びつくこともあります。
城山三郎さんは、著書「打たれ強く生きる」(新潮文庫 1989年)の中で、ある電機メーカーの入社試験の事例を取り上げています。
「美人が居た場合どうするか」の問いに対して、
①気になる
②ぜんぜん気にならない
③大いに気になる
の三つから答えを一つ選ばせるものです。
出題の意図は、美人を情報に置き換えることで、受験者の情報に対する感度を問うたものです。この入社試験での正解は①です。②では情報に無感覚すぎるし、③では情報に振り回されてしまいます。
情報に振り回されてはいけません。無関心でもいけません。情報に対して正しい感覚を持つことが大切なのです。また、二次情報や三次情報だけで思考するのではなく、時によっては一次情報を取得することも大切です。