仕事力

心に響く自己啓発

横臥第一、睡眠第二

外山滋比古さんは、著書「老いの整理学」(扶桑社新書 2014.年)の中で、「寝る」という言葉には「横になる」ということと「眠る」ということの二つの意味が込められていると、述べています。これら二つの意味を比較して、

横臥第一、睡眠第二

これこそが高齢者にとってモットーだと提案されています。

年齢を重ねるにつれて、疲れやすくなります。横になって休息を取ることが最良です。ところがさらに、睡眠を取らなければと思うと、人間は天の邪鬼にできています。眠らなくてはいけないと思うと、かえって眠れないのです。

不眠を心配する人は多いけれども、横になる時間が少ないのを気にかける人はほとんどいません。眠れないでくよくよすることは、身体にも良くありません。眠れなくても、横になって身体を休めることが大切だと考えるべきなのです。横になるだけでいいと思い、あまり眠りにこだわないでいると、かえって眠りやすくなるものです。

だから、「横臥第一、睡眠第二」だと述べられているわけです。

人間は横にならないと、眠れないものです。僕は、夜11時になった、12時になってしまったとショックを受け、早く睡眠を取らなければと横になります。しかし、胸がドキドキして、なかなか睡眠に入れないことが多々あります。

科学的な根拠はわかりませんが、睡眠より「横になること」の方が大切なのだと考えることにしました。睡眠へのこだわりを小さくすると、気分が落ち着いて、かえって眠りにつきやすくなったように思います。この著書を拝読して、気持ちがゆったりし楽になりました。