サラリーマン時代、僕は、目標を達成できなかった理由にこんなことを述べてしまった経験があります。
- 景気が悪く、地合いが悪かった
- 営業日数が短かった
いずれも当初の計画段階からわかっていることですから、答えになっていません。
本当の理由は、僕の努力が足りなかったとか、僕の能力が不十分であったとか、ということだと思います。そして、次はどうするのか、行動計画を示すのが正しかったです。こういう理由を述べられるようになると、次は目標を達成する可能性が高くなりますね。
ジェームズ・C・コリンズ著「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則」(日経BP社 2001年)の中に、飛躍的に業績を伸ばした経営者の特徴の一つとして次のように記されています。
成功を収めたときは窓の外を見て、自分以外に成功をもたらした要因を見つけ出す。結果が悪かったときは鏡を見て、自分に責任があると考える。
謙虚であり、自分に対して厳しいですね。また、この思考方法は簡単ではありません。こういう思考ができるからこそ、秀でた事業を構築できるのでしょう。
また、スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣:成功には原則があった!」(キングベアー出版 2009年)*1には、このように記されています。
問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である。
大いに反省いたします!
我が国では「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」と言います。負けたら当方に原因が必ずあるよ、勝っても当方に負ける要素が含まれていたかもわからないですよと、いう意味です。
謙虚に自分の振舞いを反省し、次につながるアクションを起こすことが、自己管理として大切です。部署運営や企業経営においても、同様のことが言えましょう。