書名:成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝
共著者:レイ・クロック、ロバート・アンダーソン
出版社:プレジデント社
出版年:2007年
この本を読んで、僕には持ち合わせていないと思われる「信念」というものを学びました。アツー! 熱すぎて心が踊ります。
レイ・クロックは、マクドナルドを世界的なチェーン店に成長させた事業家です。この本は彼の自伝です。彼は常に成功し続けたわけではありません。ビジネスだけでなく、家庭や恋愛でも大きな失敗を犯しました。仕事のパートナーとの衝突に悩んだし、他人にだまされたこともありました。それでもあきらめず前進するところが、彼のすごいところです。
彼は52歳の時、マクドナルド兄弟との商談の末、兄弟が直営する店舗以外でマクドナルドを経営し始めました。それまでは、紙コップのセールスマンやミルクセーキなどを作るミキサーの代理店をやっていました。
この本に記されている名言をたどってみたいと思います。
人は誰でも幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分次第。
自分自身に対する厳しさを感じます。
未熟であるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる。
すべてが満たされたと思ったら、そこから没落が始まると、僕は解釈しました。
あきらめずに頑張り通せば、夢は必ず叶う。
強い強い信念ですね。
一度に一つのことしか悩まず、問題をズルズル引きずらない。
数々の問題を抱えながら前進していくクロックが編み出した心の安定法でしょう。彼はまた、質の高い睡眠をとる工夫もしています。
ちなみに、彼は一日に12時間から14時間くらい働き、そのあとに顧客の接待をしていたそうです。
ビジネスは、一人では成功しない。
これはマクドナルドのスローガンです。社員やチェーン店のみんなで頑張ろうということでしょう。
競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいものは全部転がっている。
この言葉が書名の由来でしょう。実際、彼は真夜中にライバル店のゴミ箱を調べたことがあるようです。
マクドナルドにおいての成功物語とは、決して教育ではない。信念だ。
マクドナルドのチェーン店を営むオーナーへの言葉です。才能でも教育でもない、「やり遂げろ」と、彼は言っています。
この本に刺激されて、僕はマクドナルドに行ってみたくなりました。妻を誘いましたが、「モスバーガーを食べたい」と言われました。信念と言えるほどの根性はありませんが、妻の言葉にめげずに、僕は頑張り続けたいと思います。