多少の違いはありますが、接客の7大用語といわれるものがあります。
「いらっしゃいませ」
「少々お待ちくださいませ」
「かしこまりました」
「お待たせいたしました」
「申し訳ございません」
「恐れ入ります」
「ありがとうございました」
お客さん相手の仕事においては、これらの決まり文句をスムーズに話せるように、日頃から練習しておくことが望ましいとされています。僕も朝礼などで唱和した経験があります。
接客の7大用語に次の3つの用語を加えて、ビジネス十大用語と呼んでもいいかなと、僕は思っています。
「お世話になっております」
「失礼いたします」
「お疲れさまです」
また、僧侶の浦上哲也(うらかみ てつや)さんの著書「てきとう和尚が説くこの世の歩き方」(PHP研究所 2022年)によると、水商売の女性向けの講座では「さしすせそ」という会話術を教えているそうです。
「さ=さすがですね」
「し=知らなかったです」
「す=ステキですね」
「せ=センスがいいですね」
「そ=そうなんですね」
こういう受け答えが上手にできると、お客さんが喜ぶわけです。
さらに、雑談の達人でいらっしゃる桐生稔さんの著書「雑談の一流、二流、三流」(明日香出版社 2020年)を拝読すると、会話をつなげるために次のような決まり文句をよく使っておられることがわかりました。
「ということは」
「そうすると」
「ちなみに」
「◯◯と言えば」
「なぜ?」
「他には?」
「それから」
「そうそう◯◯で言うと」
「へーそうなんですか」
「はぁーそれは驚きました」
「ほぉーそれはお見事です」
「すごいですね」
「素晴らしいですね」
「すさまじいですね」
「それは信じられないですね」
「しびれますね」
「美しいですね」
「エレガントですね」
「奥ゆかしいですね」
「品格がありますね」
こうしてみると僕の場合、あまり口にしていなかった言葉があります。これらの決まり文句を自然に話せるよう練習しておくと、コミュニケーション力が向上するのではないでしょうか。