僕の妻が電話で話している声が、聞こえてきました。「ピクルスは、作ったことがありません。どうやって作ったらいいのですか?」と。電話での会話が弾んでおり、長い電話となりました。
一方、僕はちょっとした雑談に苦手意識があり、相手の方があまり話をしない人だと、お互い沈黙になることがあります。とくに目上の方との雑談が苦手です。
妻にどうしたら雑談上手になれるのか、聞いたことがあります。妻から「聞いたらいいんですよ。何でも聞いたら、いくらでも話ができます」と返事が返ってきました。
岡本純子さんは、「雑談・会話では『話す』のではなく、『質問する』『聞く』、つまり、口を開くより、耳を傾けることを優先させてみましょう」と述べておられます(「世界最高の話し方」東洋経済新報社 2020年)。
「ど」から始まる「オープンクエスチョン」が効果的だとそうです。とくに、次の6問を使いこなすと会話が楽になるようです。
① 「どう思う?」
② 「どんな○○が好き?」
③ 「どうしたい?」
④ 「どこの出身?」
⑤ 「調子はどう?」
⑥ 「どうしたら?」
僕は家の引越しなどで多くの本を処分しました。しかし、まったく捨てなかった分野の本があります。それは、会話やスピーチ、手紙の書き方に関する本です。コミュニケーションのために何かと重宝します。
またまた、この分野の本を買いました。話題の達人倶楽部著「できる大人のモノの言い方大全」(青春出版社 2012年)です。奥書を見ると第49刷です。書店にこの本が平積みされていたので、手に取ったのです。
この本に「話題に困ったときは『ゴウカク・テスト』」と記されています。
① 「ゴ」はゴルフ
② 「ウ」は歌
③ 「カ」は家族
④ 「ク」はクニ(出身地)
⑤ 「テ」は天気
⑥ 「ス」はスポーツ
⑦ 「ト」は友だち
「ご」は「娯楽(趣味)」、「ク」は「暮らし(衣食住)」もありでしょう。忘れたら、手のひらに指で数字の「5」を書けばいいでしょう。「5を書く」→「ゴウカク」→「ゴウカク・テスト」と連想できます。
雑談は、自分が「話す」ことよりも、「聞く」ことのほうが大事です。「お子様はどうなさっておられますか?」とか「どういうご趣味ですか?」などと、聞いてみる努力を重ねたいと思っています。