ＵＳＪをＶ字回復させ一躍有名になった森岡毅（もりおか つよし）さんのテレビ番組を、昨日ＮＨＫで拝見しました。番組名は「『インタビュー ここから』森岡毅さんに聞く」です。
森岡さんはマーケターとして大活躍されていますが、社会人になった頃は「消費者の心理を読み取る」のが不得手だったそうです。
大学卒業後、彼はＰ＆Ｇに入社しマーケティングに携わります。得意な数学の強みを活かすことができると思ったそうです。
しかし、消費者が何を考えているのか、洞察する力が不足していると感じました。ファジーなものを読み解くのが苦手だったのです。
そこで、彼は消費者になりきって考えることで苦手を克服しようとしました。たとえば、ヘアカラーの担当になったときは、毎日別の色に自分の髪の毛を染めました。
彼は、たとえ苦手な領域があっても好きな道であれば、やりこなせると力説しています。また、人の強みは今あるものではなく、あとから磨くものだから、努力することが重要なのだと述べています。
現在、彼は沖縄のテーマパーク構想に従事しています。沖縄は自然遺産が素晴らしいので、集客のことは心配していません。ただし、稼ぐだけではダメで、どうやって次の世代に豊かさをつなげるかが大切だと考えています。そのためには人づくりが重要で、テーマパークを通じた観光人材を育成していきたいと述べています。
ビジネスだけでなく、もっと広い視野で物事を展望されているマーケターだと、僕は確信しました。
