仕事力

心に響く自己啓発

教えるということは?

先日、ある官庁が主催するセミナーに出席しました。大きな会場は満席でした。今までよくわからなかったことを身につけよう、役に立つだろうと考えていました。このセミナーを作戦会議ととらえ、僕はやる気満々でした。

しかし、講師の方々は正しいことを説明しておられるのでしょうが、初心者向けの講義ではなく難しい言葉を多用され、僕にとってはチンプンカンプンでした。もっと基本的なことや要点となることをわかりやすく教えてもらいたかったです。「伝える」と「伝わる」は違います。

そうは言っても、僕も相手に伝わる説明をする自信はあまりありません。人に物事を教えるのは、本当に難しいことです。

臨床心理士のすがのたいぞう氏の著書「こころがホッとする考え方」(PHP文庫 2010年)を拝読しました。

初心者に自転車の乗り方や泳ぎ方を教える場合を想定した説明が記されています。教える側ができることと言えば、自転車の後ろを支えること、手を持ってバタ足をしてもらうことくらいです。口頭でアドバイスできることは、ちょっとしかありません。

ところが、そのような教え方が最高なのだと、著者は述べています。乗り方や泳ぎ方のプロセスに丁寧に付き合うことが基本だそうです。

人に物事を教えるときは、その人のプロセスに寄り添うことがコツなのだと気づきました。講義は体系的な知識を教える意味で必要条件ですが、実習や実践(OJT)の場でプロセスに付き合うことが十分条件なのだと、僕は思います。

 

coco02hibi9.hateblo.jp

 

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