仕事力

心に響く自己啓発

思考力

負けた時はどう振る舞えば良いのでしょうか?

将棋の対戦では、勝つ人と負ける人ができます。負けた時はどう振る舞えば良いのでしょうか。 羽生善治さんの著書「大局観」(角川新書 2011年)によると、将棋界には「反省はするが、後悔はしない」という言葉があるそうです。 確かに反省は必要だが、それが…

悲観的な人でも仕事ができる?

東京オリンピックで、柔道男子73キロ級の大野将平選手は、「防衛的悲観主義」を掲げて試合に臨み、みごと大会2連覇を達成しました。このことは、2021年8月3日付 読売新聞オンラインWebコラム「五輪連続『金』の原動力、コロナ禍の『防衛的悲観主…

人間社会における競争とは?

大竹文雄さんの著書「競争社会の歩き方」(中公新書 2017年)によると、NBAのプロバスケットボール選手だったマイケル・ジョーダンは、野球やアメリカンフットボールも得意で、子供の頃からスポーツが万能だったそうです。彼は現役時代、一度だけ野球のメ…

「Whyから考える」とは?

細谷功さんの著書「仕事に生かす地頭力」(ちくま文庫 2015年)は、思考力の向上に大いに役立つと思います。 まず、基本的な思考法として「Why→What→How」で考えなさいと述べられています。 Whyは理由、原因、目的などを、WhatはそのWhy…

脳科学的に「頑張る」とは?

脳科学者の茂木健一郎さんは、著書「結果を出せる人になる!『すぐやる脳』のつくり方」の中で、人が「頑張っている」時には脳の前頭葉の回路が働いていると述べられています。また、その回路は、エネルギーの総量が決まっているそうです。 頑張ろうという気…

仕事は楽しいですか?

ヤクルト・スワローズで活躍された宮本慎也さんはこう述べられました。 好きで始めた野球だけど、プロに入った瞬間に野球が仕事になった。最近は「楽しみたい」と言うけど、僕は野球を楽しむなんてできない。仕事として19年間、向き合ってきたことが誇りと…

「一歩前に」と「半歩前に」の大きな違いとは?

トイレの小便器の上に、「いつもきれいにご使用いただき、ありがとうございます。一歩前に…」などと書かれた紙がよく貼られています。 デザイナーの佐藤オオキさんは、「半歩前に」と書かれた紙をたまたま見て、いい感覚だなと思ったそうです。著書「問題解…

「職業的スタグフレーション」を克服するには、どうすれば良いでしょうか?

「スタグフレーション」とは、景気後退と物価上昇が同時進行する経済現象のことを言います。 「職業的スタグフレーション」は、デイル・ドーテン著「仕事は楽しいかね?」(きこ書房 2001年)で用いられた著者独自の名称です。経済現象のスタグフレーション…

どうしたら創意工夫ができるのでしょうか?

創意工夫とは何でしょうか。オズボーンのチェックリストでしょうか。KJ法でしょうか。ブレーンストーミングでしょうか。 しかし、これらは発想のツールに過ぎません。 堺屋太一さんの著書「地上最大の行事 万国博覧会」(光文社新書 2018年)を読んで、僕…

問題を多角的とらえるには、どうしたら良いのでしょうか?

突然ですが、歴史の正誤判定問題です。 (問い) 徳川幕府と豊臣氏との合戦が行われ、豊臣氏は滅亡した。 最初の合戦「大阪冬の陣」で和睦し、二度目の合戦「大阪夏の陣」で幕府軍が勝利した。 (解説) 「冬の陣」が1614年、「夏の陣」が1615年であ…

「セレンディピティ」とは何でしょうか?

外山滋比古さんの著書「思考の整理学」(ちくま文庫 1986年)によると、「セレンディピティ」とは 目的としていなかった副次的に得られる研究成果 と記されています。 この「セレンディピティ」という言葉は造語です。スリランカの童話「セイロンの三王子」…

マネジャーに求められる「真摯さ」とは、何でしょうか?

P・F・ドラッカーさんは、根本的な資質として「真摯さ」(インテグリティ:integrity)を挙げています。 「真摯さ」という言葉は書くのも難しく、どういう意味なのかも難解です。私なりに、「ひたむきな態度」とか「一生懸命、真剣に取り組む態度」などと…

「メタ認知」とは何でしょうか?

「メタ認知」とは、アメリカの心理学者ジョン・H・フランベルさんが使用した言葉です。 メタ認知における「メタ」は、ある事象に対して高い次元の視点を意味します。 メタ認知とは、認知(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、より高い視点から…

現場感覚は、どのくらい大切なものですか?

ヘンリー・ミンツバーグさんの著書「これからのマネジャーが大切にすべきこと」(ダイヤモンド社 2021年)の中で、著者が最も伝えたかったことは第1章第1話のイースタン航空のエピソードです。 ウィキペディアによると、イースタン航空は1920年代後半から199…

どうしたらストレスを軽減できるのでしょうか?

ストレスになる要因のことを「ストレッサー」と言います。 カナダの生理学者ハンス・セリエさんは、同じストレッサー(ストレス要因)でも、強さの程度や人によって良いストレスにも悪いストレスにもなり得ると考えました。 もちろん、常に良いストレスとな…

どうしたら仕事を選別できるのでしょうか?

スティーブン・R・コヴィーさんは、「7つの習慣:成功には原則があった!」(キングベアー出版 2009年)*1という著書の中で「緊急ではないが重要なこと」のための時間を増やすことが大切だと述べています。 というのは、「緊急ではないが重要なこと」には、…

「一回、止まる」ことは「正しい」ことでしょうか?

スティーブン・R・コヴィーさんの著書「7つの習慣:成功には原則があった!」(キングベアー出版 2009年)*1に「第7の習慣 刃を研ぐ」があります。 この習慣の説明に当たり、木こりの寓話が記されています。概略は次のとおりです。 山中で旅人が木こりに出…

ゴルフの上達と仕事の上達は、関連性があるのでしょうか?

サラリーマン時代にお仕えした上司が、ゴルフについてこう語っていました。 1ラウンド、グロス100以上のスコアでは何事にも努力が足りない。90以下のスコアでは遊び過ぎで仕事をやっていないと(ご見解はさまざまだと思いますが)。 だいぶ以前、僕は…

「せっかち」であることは、良いことなのでしょうか?

2015年9月12日の「ダイヤモンドオンライン 小宮一慶の週末経営塾」の記事によると、成功した経営者の特徴の一つとして「せっかち」であることを、小宮さんは述べておられます。 成功する経営者の中でも飛び抜けて上等な人は、内心はせっかちなのですが、それ…

仕事は満点を狙うべきでしょうか?

沢渡あまねさんは、「職場の問題地図」(技術評論社 2016年)の中で、「手戻りが発生する原因」としてつぎの四つをあげておられます。 ①いきなり100点をとろうとする ②状況の変化に対応できていない ③仕事のやり方や品質がバラバラ ④レスや判断が遅い 学…

組織は多数決で動くものでしょうか?

古い名著ですが、小林茂著「ソニーは人を生かす」(日本経営出版会 1965年)の中に、社員食堂における代金の精算問題があります。 代金の精算に時間がかかっていることが原因で、昼休みの社員食堂が非常に混んで行列ができる。そのため、本来の休み時間が短…

「Win-Win」と「三方よし」は同じでしょうか?

スティーブン・R・コヴィーさんは、「Win-Winを考える」という習慣の必要性を述べておられます(「7つの習慣:成功には原則があった!」キングベアー出版 2009年)*1。 この習慣は、取引において交渉の両当事者に好ましい結果をもたらすことが必要だ…

退却することは恥ずかしいことでしょうか?

守屋洋著「世界最高の処世術 菜根譚」(SBクリエイティブ 2015年)には、次のような処世術が記されています。 進むときには退くことを考えておけ、始めるときにはやめることを頭に入れておけ 前に進む一辺倒では良くないようです。 会社の経営においても、…

「一歩譲る心」を持つ人は、世渡り上手でしょうか?

エレベーターで他人と同乗した時、僕は基本的に「どうぞ」と譲ることにしています。 「ありがとうございます」と言ってエレベーターを出る方。会釈をして出る方。何もあいさつをせず出る方。人、様々です。 中には、「いいえ、お先にどうぞ」と、逆に僕に譲…

「80対20の法則」とは何でしょうか?

「80対20の法則」は「パレートの法則」とも呼ばれ、ヴィルフレード・パレートが、国民の所得分布が不均等なため一部の人々に富が集中していることを発見したことに由来します。 この法則は、80%対20%いう割合の問題というよりも、努力などの原因と…

努力できることも実力でしょうか?

俵万智さんのエッセイ集「りんごの涙」(文春文庫 1992年)によると、俵さんは高校時代、失恋をキッカケにして学業成績が急に落ちたそうです。 俵さんは、勉強熱心の努力家で高校2年生のなかごろまでは、かなりいい成績をとっておられたそうです。失恋によ…

なぜ雨の日を「天気が悪い」というのですか?

日本経済新聞(2022年6月20日 春秋)に、小学5年の児童が質問した記事が載せられていました。 先だってNHKのラジオ番組「子ども科学電話相談」を聞いていて、はっとするような質問に出合った。「なぜ雨の日を『天気が悪い』と言うのですか?」。 …

研修やセミナーには、どういう姿勢で臨めばいいのでしょうか?

前川孝雄さんが著された「『仕事を続けられる人』と『仕事を失う人』の習慣」(明日香出版社 2018年)によると、こういう習慣が述べられています。 仕事を続けられる人は研修・セミナーを作戦会議ととらえ、失う人は研修・セミナーに出て満足する。 職場での…

自分に向かない仕事を任されたら、どうしたらいいのでしょうか?

僕は、転勤や転職をしましたが、未だに僕に向いている仕事はわかりません。 新卒で入った会社は職種限定ではなかったため、どんな仕事に就くのか、心配でした。配置転換もたびたびあり、僕にやりおおせるのかと、いつも不安に思いました。ただただ熱意を込め…

忙しくて心が乱されているとき、どうしたらいいのでしょうか?

仕事の案件が滞留して、心がパニックになったことがあります。このままでは会社を辞めないといけないのではないかと思いました。 机の引出しなどにたくさんの資料が入った状態でした。会社を辞めるにしろ、この一杯になった資料を片付けないといけないのです…