仕事力

心に響く自己啓発

2022-01-01から1年間の記事一覧

論文を読む:従業員が仕事に愛情を持てる職場をつくる

論文名:従業員が仕事に愛情を持てる職場をつくる 著者:マーカス・バッキンガム(ADPリサーチ・インスティチュート人材・パフォーマンス部門長) 出典:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2022年8月号 ダイヤモンド社 発表年:2022年 【あら…

「気が抜けたビールのような文章」とは何でしょうか?

ブログを更新する間隔が開いてしまいましたが、僕自身は「気が抜けた」わけではありません。 「気が抜けたビール」とは、炭酸ガスという気体が抜けてしまったビールのことを言います。一般的に美味しいと思う人は少ないでしょう。 コピーライターの川上徹也…

「職業的スタグフレーション」を克服するには、どうすれば良いでしょうか?

「スタグフレーション」とは、景気後退と物価上昇が同時進行する経済現象のことを言います。 「職業的スタグフレーション」は、デイル・ドーテン著「仕事は楽しいかね?」(きこ書房 2001年)で用いられた著者独自の名称です。経済現象のスタグフレーション…

どうしたら創意工夫ができるのでしょうか?

創意工夫とは何でしょうか。オズボーンのチェックリストでしょうか。KJ法でしょうか。ブレーンストーミングでしょうか。 しかし、これらは発想のツールに過ぎません。 堺屋太一さんの著書「地上最大の行事 万国博覧会」(光文社新書 2018年)を読んで、僕…

仕事で相手の「心」を楽にするには、どうすれば良いでしょうか

田坂広志さんの著書「仕事の技法」(講談社現代新書 2016年)に記されている事例を参考にして説明します。 ある朝、重要で緊急かつ煩雑な仕事を遂行する必要が生じました。課長は、表情や雰囲気に厳しさをにじませながら、AさんとBさんを呼びました。 そし…

交渉には極意のようなものがあるのでしょうか?

ハーバード大学では「交渉」を学問的にとらえて、ロースクールで交渉術を教えているそうです。齋藤孝さんと射手矢好雄(いてや よしお)さんの対談で綴られた著書「うまくいく人はいつも交渉上手」(講談社+α文庫 2014年)で、僕はそのことを知りました。 …

「待ち遠しい」を読んで

書名:待ち遠しい 著者:柴崎友香(しばさき ともか) 出版社:毎日新聞出版 出版年:2019年 美しい背表紙の本です。 文章表現も絵を描いているように感じられました。 背表紙には、草花が生い茂った庭の中に三人の女性がいます。三人は次の女性たちだと思わ…

問題を多角的とらえるには、どうしたら良いのでしょうか?

突然ですが、歴史の正誤判定問題です。 (問い) 徳川幕府と豊臣氏との合戦が行われ、豊臣氏は滅亡した。 最初の合戦「大阪冬の陣」で和睦し、二度目の合戦「大阪夏の陣」で幕府軍が勝利した。 (解説) 「冬の陣」が1614年、「夏の陣」が1615年であ…

ブラウザを開いた時のポータルサイトは、どれが適当でしょうか?

ポータルサイトの「ポータル」は、玄関や入口を意味します。 ポータルサイトは色々ありますが、国内ではヤフージャパンとグーグルがマジョリティです。ヤフーもグーグルも、同じ検索エンジンを採用していますから、検索の面では大差はないでしょう。 しかし…

本は、買って読むべきですか、図書館で借りるべきですか?

本には、情報や知識という高い価値があります。 全体最適の観点からいうと、本は買って読むべきです。 みんなが図書館で借りるようになると、図書館が超満員になってしまいます。また、本の著者だけでなく、出版社や印刷製本会社も経営が成り立たなくなって…

論文を読む:自分の人生を「成功」に導く-正しい物差しで生き方を管理する

論文名:自分の人生を「成功」に導く-正しい物差しで生き方を管理する 著者:クレイトン・M・クリステンセン 出典:「自分を成長させる極意」ダイヤモンド社 2016年 発表年:2010年 【あらまし】 ハーバード・ビジネススクールの授業で、著者は、学生たち…

論文を読む:説得の心理学

論文名:説得の心理学 著者:ロバート・B・チャルディーニ 出典:「マネジャーの教科書」ダイヤモンド社 2017年 発表年:2001年 【あらまし】 芸術家は一般に、アートを実践することには長けていますが、その秘訣を他人に伝えることは苦手です。「説得の達…

難しい文章は、どうやって読めばいいのでしょうか?

外山滋比古さんは、著書「読みの整理学」(ちくま文庫 2007年)の中で、既知の物事を読む場合と未知の物事を読む場合とでは、文章の読み方が違うと述べています。 既知を読むには、文字さえわかればよい。ときには、その文字ですら明確にとらえられていなく…

「敬老の日」はどういうお祝いをすればよいのでしょうか?

国民の祝日に関する法律第2条によると、敬老の日は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としています。ただし、お祝いの対象となる年齢には定めがありません。 我が家では、敬老の日にお祝いをしたことがありません。その…

女性の社会進出は、まだまだなのでしょうか?

渋沢栄一さんは、天保の改革ごろから満州事変ごろまで生き抜いた偉人で、女性の地位向上も唱えた方でした。渋沢栄一著・守屋淳訳「現代語訳 論語と算盤」(ちくま新書 2010年)によると、 女性に対する昔からの馬鹿にした考え方を取り除き、女性にも男性と同…

論文を読む:マーケティング近視眼

論文名:マーケティング近視眼 著者:セオドア・レビット 出典:「ハーバード・ビジネス・レビューBEST10論文」ダイヤモンド社 2014年 発表年:1960年 【あらまし】 「近視眼」とは、モノの見方が目先のことだけにとらわれており、大局の見通しがきか…

論文を読む:マネジャーの仕事

論文名:マネジャーの仕事 著者:ヘンリー・ミンツバーグ 出典:「ハーバード・ビジネス・レビューBEST10論文」ダイヤモンド社 2014年 発表年:1975年 【あらまし】 著者は、「マネジャー」を「組織、あるいはそのサブユニットを預かっている人物」と…

映画「リンカーン」(ブルーレイ)を鑑賞して

劇場公開:2013年 監督・制作:スティーブン・スピルバーグ 主演:ダニエル・デイ=ルイス(リンカーン大統領) 【あらまし】 この映画は、リンカーン大統領が、奴隷解放をうたう憲法改正を議会で通し、南北戦争に勝利し、そして非業の死を遂げるまでの28…

「セレンディピティ」とは何でしょうか?

外山滋比古さんの著書「思考の整理学」(ちくま文庫 1986年)によると、「セレンディピティ」とは 目的としていなかった副次的に得られる研究成果 と記されています。 この「セレンディピティ」という言葉は造語です。スリランカの童話「セイロンの三王子」…

マネジャーに求められる「真摯さ」とは、何でしょうか?

P・F・ドラッカーさんは、根本的な資質として「真摯さ」(インテグリティ:integrity)を挙げています。 「真摯さ」という言葉は書くのも難しく、どういう意味なのかも難解です。私なりに、「ひたむきな態度」とか「一生懸命、真剣に取り組む態度」などと…

「メタ認知」とは何でしょうか?

「メタ認知」とは、アメリカの心理学者ジョン・H・フランベルさんが使用した言葉です。 メタ認知における「メタ」は、ある事象に対して高い次元の視点を意味します。 メタ認知とは、認知(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、より高い視点から…

現場感覚は、どのくらい大切なものですか?

ヘンリー・ミンツバーグさんの著書「これからのマネジャーが大切にすべきこと」(ダイヤモンド社 2021年)の中で、著者が最も伝えたかったことは第1章第1話のイースタン航空のエピソードです。 ウィキペディアによると、イースタン航空は1920年代後半から199…

「ワールドリー」と「グローバル」は、どう違うのでしょうか?

カナダにヘンリー・ミンツバーグさんという経営学者がいます。この先生は独特の考え方を主張する方で、「MBAが会社を滅ぼす」なんていう本も書いています。 ミンツバーグさんは、「エッセンシャル版 ミンツバーグマネジャー論」(日経BP社 2014年)とい…

「ジョハリの窓」とは、何でしょうか?

ジョセフ・ルフトさんとハリー・インガムさんが考案した「ジョハリの窓」は、自分の強み・弱みなどの自己分析・自己認識に役立ちます。 図の四つの窓を説明します。 A(開放の窓)自分にも他人にもわかっている自己の側面 B(盲点の窓)自分はわかっていな…

どうしたらストレスを軽減できるのでしょうか?

ストレスになる要因のことを「ストレッサー」と言います。 カナダの生理学者ハンス・セリエさんは、同じストレッサー(ストレス要因)でも、強さの程度や人によって良いストレスにも悪いストレスにもなり得ると考えました。 もちろん、常に良いストレスとな…

どうしたら仕事を選別できるのでしょうか?

スティーブン・R・コヴィーさんは、「7つの習慣:成功には原則があった!」(キングベアー出版 2009年)*1という著書の中で「緊急ではないが重要なこと」のための時間を増やすことが大切だと述べています。 というのは、「緊急ではないが重要なこと」には、…

「一回、止まる」ことは「正しい」ことでしょうか?

スティーブン・R・コヴィーさんの著書「7つの習慣:成功には原則があった!」(キングベアー出版 2009年)*1に「第7の習慣 刃を研ぐ」があります。 この習慣の説明に当たり、木こりの寓話が記されています。概略は次のとおりです。 山中で旅人が木こりに出…

ゴルフの上達と仕事の上達は、関連性があるのでしょうか?

サラリーマン時代にお仕えした上司が、ゴルフについてこう語っていました。 1ラウンド、グロス100以上のスコアでは何事にも努力が足りない。90以下のスコアでは遊び過ぎで仕事をやっていないと(ご見解はさまざまだと思いますが)。 だいぶ以前、僕は…

「1.01と0.99の法則」とは何でしょうか?

三木谷浩史さんは、著書「成功のコンセプト」(幻冬舎 2007年)の中で、次のように述べられています。 改善という言葉についた手垢に惑わされてはいけない。 1.01の365乗はいくつになるか計算してみるといい。1日1%のわずかな改善であっても、1年…

「1万時間の法則」とは何でしょうか?

マルコム・グラッドウェルさんは、著書「天才! 成功する人々の法則」(講談社 2009年)にて「1万時間の法則」を提唱しています。 この法則は、ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、1万時間もの練習や学習が必要だというものです。1万時間の…