仕事力

心に響く自己啓発

2022-01-01から1年間の記事一覧

ビジネス書を読んでもデキる人にはなれないのでしょうか?

漆原直行さんの著書「ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない」(マイナビ新書 2012年)を読みました。 この本では、ビジネス書とは何かについて、はっきりした定義付けをされていません。ただし、ビジネス、経営、経済、ビジネス資格、その他ビジネスパ…

場の雰囲気は強い印象を与えるのでしょうか?

コミュニケーションの方法には、「バーバルコミュニケーション」と「ノンバーバルコミュニケーション」の二つがあります。バーバルコミュニケーションは、言葉のみによって自分の考えや情報を相手に伝える方法です。これに対し、ノンバーバルコミュニケーシ…

「せっかち」であることは、良いことなのでしょうか?

2015年9月12日の「ダイヤモンドオンライン 小宮一慶の週末経営塾」の記事によると、成功した経営者の特徴の一つとして「せっかち」であることを、小宮さんは述べておられます。 成功する経営者の中でも飛び抜けて上等な人は、内心はせっかちなのですが、それ…

「仮に」と前置きして提案することは有効でしょうか?

臼井由妃さんは「やりたいことを全部やる! 言葉術」 日経ビジネス人文庫 2020年)の中で、「仮に」と前置きして提案することについて 交渉の場で膠着状態に陥ったとき、空気を変え一気に決める、有効な策 と述べておられます。 中村信仁さんは、「営業の魔…

交渉で「検討します」と言われたとき、どう返答すればよいのでしょうか?

先方が「検討します」と言ったとき、先方はまだ肯定も否定もしていません。ただし、「今は決断しない」ことを、先方は決断したことになります。また、暗に「お断り」をほのめかすために、「検討します」を言う場合もありましょう。 当方としては、「今、決断…

イエス・バット話法はもう古いのでしょうか?

イエス・バット話法とは、先方の意見をいったん「イエス」と肯定してから、「バット」と当方の意見(反論)を返す話法のことです。つまり、先方の意見を受け入れるという「クッション」をはさんでから、反論を述べる話法です。 いくらクッションをはさんでも…

交渉中に沈黙ができても良いのでしょうか?

スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣:成功には原則があった!」(キングベアー出版 2009年)*1の中に記されている「理解してから理解される」という習慣を念頭において、僕は交渉事に当たってきました。つまり、まず聴くことです。 当方からオファーを…

「1%の努力」を読んで

ひろゆき著「1%の努力」(ダイヤモンド社 2020年)を読ませていただきました。 「1%の努力」を読んだ当初、おもしろい本なのですが、僕にとっては「0%の成果」かなあと思ってしまいました。 というのは、著者と僕は生き方の根底が違いすぎて、このブロ…

税務署は、決算書のどこを見ているのでしょうか?

元国税局調査官の大村大次郎さんは「決算書は3項目だけ読めばいい」(PHP新書 2020.9.29)という本で、税務署目線での決算書を読み解く方法を解説していらっしゃいます。税務署の目線とは、「素早く決算書の内容を読む」「本当に儲かっている企業を探す…

「自己啓発」は本当にタメになるのでしょうか?

研修講師でいらっしゃる齋藤正明さんは「『自己啓発』は私を啓発しない」(マイナビ新書 2013年)という本で、「自己啓発」の限界を述べられています。 自己啓発セミナーや高額教材に600万円以上つぎ込んだ著者が、自己啓発にハマった日々を振り返ってお…

仕事は満点を狙うべきでしょうか?

沢渡あまねさんは、「職場の問題地図」(技術評論社 2016年)の中で、「手戻りが発生する原因」としてつぎの四つをあげておられます。 ①いきなり100点をとろうとする ②状況の変化に対応できていない ③仕事のやり方や品質がバラバラ ④レスや判断が遅い 学…

組織は多数決で動くものでしょうか?

古い名著ですが、小林茂著「ソニーは人を生かす」(日本経営出版会 1965年)の中に、社員食堂における代金の精算問題があります。 代金の精算に時間がかかっていることが原因で、昼休みの社員食堂が非常に混んで行列ができる。そのため、本来の休み時間が短…

「ハインリッヒの法則」とは何でしょうか?

ヒューマンエラーの防止に関して、「ハインリッヒの法則」が提唱されています。 どういう法則かと言いますと、1件の重大な事故の陰で29件の軽微な事故が発生している。さらにその陰で「ヒヤリハット」と呼ばれる小さな異常が300件も発生しているという…

仕事の報酬には種類があるのでしょうか?

丹羽宇一郎さんは、「仕事と心の流儀」(講談社現代新書 2019年)の中で、仕事には「見える報酬」と「見えざる報酬」の二つがあることを述べられています。 「見える報酬」とは給料です。働く者にとって給料はとても重要です。仕事の対価として、きちんと支…

交渉テクニックを使うべきなのでしょうか?

先日、歯の詰め物が外れたため、2年前まで通っていた歯科医院さんに電話をかけました。 今なら空いていますとのことで、すぐに歯科医院を訪れました。 助手さんの見立てでは、おそらく詰め直せますとのこと。2年のブランクがあるため、歯全体のレントゲン…

「憎めない人」は出世するのでしょうか?

ムーギー・キム著「最強の働き方」(東洋経済新報社 2016年)は、一流の働き方の心得を約380ページに渡って述べられた著作です。 しかし、第1章の章末コラムによると、「憎めない人」、言い換えると「まわりと温かい人間関係を築いた人」でないと、一流…

良い料理店はどのように探したらいいのでしょうか?

僕は、行きつけの粋なお店は持っていません。親戚やお客様をおもてなしする時は、ネットで検索したりガイドブックを調べたりして、楽しくかつ悩みながらお店を選定しています。 以前、京都で接待した時は、やはりネットとガイドブックの情報を得て、南禅寺近…

「Win-Win」と「三方よし」は同じでしょうか?

スティーブン・R・コヴィーさんは、「Win-Winを考える」という習慣の必要性を述べておられます(「7つの習慣:成功には原則があった!」キングベアー出版 2009年)*1。 この習慣は、取引において交渉の両当事者に好ましい結果をもたらすことが必要だ…

ダブルチェックは必要でしょうか?

小宮一慶さんは「ダブルチェック」に反対していらっしゃいます(「社長の心得」(ティスカヴァー 2014年))。 ダブルチェックは責任を分散させ、人を甘くする。甘いプロなどいない。一人で仕事をまっとうさせなければプロは育たない。 これは小宮さんの会社…

新型コロナウイルス感染が身近に!

息子が新型コロナウイルスに感染しました。幸い、軽症で済みました。おかげさまで療養期間が経過して、やっと勤務先に出勤するようになりました。 療養中、感染のチェーンを断ち切るため、宿泊施設療養を希望したのですが、まったく当てになりませんでした。…

退却することは恥ずかしいことでしょうか?

守屋洋著「世界最高の処世術 菜根譚」(SBクリエイティブ 2015年)には、次のような処世術が記されています。 進むときには退くことを考えておけ、始めるときにはやめることを頭に入れておけ 前に進む一辺倒では良くないようです。 会社の経営においても、…

「チャンキング」とは何でしょうか?

「チャンク」は、固形物やデータの塊として用いられる言葉です。 そして、「チャンキング」とは、物事を細かくしたり、細かいものをまとめたり、横にずらしたりすることによる質問方法あるいは思考方法のことです。この方法はコーチングや会話などに用いられ…

「一歩譲る心」を持つ人は、世渡り上手でしょうか?

エレベーターで他人と同乗した時、僕は基本的に「どうぞ」と譲ることにしています。 「ありがとうございます」と言ってエレベーターを出る方。会釈をして出る方。何もあいさつをせず出る方。人、様々です。 中には、「いいえ、お先にどうぞ」と、逆に僕に譲…

「適応力」とは、どんな能力でしょうか?

出口治明さんは、「人生は運と適応」だと述べています(「最後の講義 完全版」(主婦の友社 2021年)。 人間が動物である以上、生き残るために必要なのは「強さ」や「賢さ」や「大きさ」ではなく、「運」と「適応」がすべてなのです。適切なときに、適切な場…

「80対20の法則」とは何でしょうか?

「80対20の法則」は「パレートの法則」とも呼ばれ、ヴィルフレード・パレートが、国民の所得分布が不均等なため一部の人々に富が集中していることを発見したことに由来します。 この法則は、80%対20%いう割合の問題というよりも、努力などの原因と…

努力できることも実力でしょうか?

俵万智さんのエッセイ集「りんごの涙」(文春文庫 1992年)によると、俵さんは高校時代、失恋をキッカケにして学業成績が急に落ちたそうです。 俵さんは、勉強熱心の努力家で高校2年生のなかごろまでは、かなりいい成績をとっておられたそうです。失恋によ…

「わび・さび」とは、何でしょうか?

「わび・さび」とは何か、僕は日本の伝統としか説明できません。適切な説明は難しいです。そこで、「わび・さび」について調べたところ、意外にも翻訳文献がわかりやすかったです。 ウィリアム・リドウェル他著「要点で学ぶ、デザインの法則150」(ピー・…

なぜ雨の日を「天気が悪い」というのですか?

日本経済新聞(2022年6月20日 春秋)に、小学5年の児童が質問した記事が載せられていました。 先だってNHKのラジオ番組「子ども科学電話相談」を聞いていて、はっとするような質問に出合った。「なぜ雨の日を『天気が悪い』と言うのですか?」。 …

スピーチであがらないようにするには、どうすればいいのでしょうか?

江川ひろしさんは、その著「話しべたは絶対なおる!」(PHP研究所 1983年)で、スピーチにおいて「あがり」克服の必要性を説き、文字どおり「あ・が・ら・ぬ・ほ・う」をこう述べておられます。 1 あがるのは人も同じと言いきかせ 2 がたきても自信あり…

期待をかけると、かけられた人は変わるのでしょうか?

デール・カーネギー著「人を動かす」(創元社 文庫版 2016年)において、「期待をかける」という原則があります。その原則の冒頭。 最近まで立派な仕事をしてきた従業員の仕事ぶりが粗雑になってきた場合、どうすればよいか? この従業員の上司は、叱るので…