仕事力

心に響く自己啓発

「交通誘導員ヨレヨレ日記」を読んで

書名:交通誘導員ヨレヨレ日記 著者:柏耕一(かしわ こういち) 出版社:三五館シンシャ、(発売)フォレスト出版 出版年:2019年 道路や建物の工事があちこちで行われ、通行止めや片側通行になっていると、通行する側から見ると「またか!」とちょっといら…

どのように謝るか?

経営コンサルタントの堀紘一さんは、著書「突破力!」(PHPビジネス新書 2006年)の中で、「営業マンが取引先の社長の名刺をその会社の前で落としてしまい、それを見た社長に激怒された」というピンチに遭遇した場合の対処法を述べています。 営業として…

「あおいくま」とは?

PHPが編集した「『笑い』がいい人生をつくる」(PHP研究所 2018年)という本に、ものまねタレントのコロッケさんへのインタビュー記事がありました。 彼はお母さんから、「あおいくま」を教わり口癖になっていたそうです。これは、「あせるな」「おこ…

組織の不思議? 2:6:2の法則

2:6:2の法則とは、一定の組織の中で、貢献度やパフォーマンスが高い人々が2割、中くらいの人々が6割、これらが低い人々が2割の割合で存在するという経験則です。 この法則が不思議なのは、仮に上位の2割だけを抜き出して新しい組織を作っても、その…

「銀二貫」を読んで

書名:銀二貫 著者:髙田郁(たかだ かおる) 出版社:幻冬舎時代小説文庫 出版年:2010年 この本は、江戸時代の大坂を舞台としてビジネスと恋愛を描いた作品です。物語は、大坂天満の寒天問屋の店主が、天満宮再建のための大金、銀二貫を寄進しに行く途上か…

フランク・ベトガーはどうやって熱意の人に変身したか?

フランク・ベトガーさんは、もともと神経質でものおじするタイプの人でした。彼の著書「私はどうして販売外交に成功したか」(ダイヤモンド社 1964年)の第1章「自分の仕事に情熱をもて」に、彼が熱意の人に変身できた経緯が詳しく記されています。 彼はア…

左遷されても、へこまない

元東レの佐々木常夫さんは、障害や重病、自殺未遂といった家庭問題に遭遇しながら、東レ経営研究所社長に就任されたビジネスマンです。 著書「完全版ビッグツリー」(WAVE出版 2012年)によると、佐々木さんは同期トップで東レの取締役に就任したのに、…

理想と現実のギャップを埋めるには?

6月2日に女優の秋野暢子さんが、先月19日にご逝去された上岡龍太郎さんの追悼に関するブログを投稿されました。 秋野さんは、上岡さんのことを大好きな人、尊敬する人と述べられ、教訓となるエピソードをブログに記されています。上岡さんと共演された番…

コインの裏側に着目する

僕が新卒で入社した頃、タバコをたしなむ人がマジョリティでした。自席の机には当たり前のように灰皿が置かれていました。社内研修に出席したらテーブルには、やはり当たり前のように灰皿が一人分ずつ並べられていました。 年月を経て今では、原則として喫煙…

しゃべりすぎる

お酒に酔うと僕はつい朗らかになって、受け狙いで止めどなくしゃべりすぎる傾向があります。これは、人の話を聞かない一種の悪い酒癖でしょう。 普段は、「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)という著書に記されている「理解してから理解される」…

「成功はゴミ箱の中に」を読んで

書名:成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝 共著者:レイ・クロック、ロバート・アンダーソン 出版社:プレジデント社 出版年:2007年 この本を読んで、僕には持ち合わせていないと思われる「信念」というものを学びました。アツー! 熱すぎて心が踊りま…

大筋で同意を得られたら、細部は譲ってもよい

会議や交渉の場で僕が常套手段としているのは、「大筋で同意を得られたら、細部は譲ってもよい」ということです。 制度改正やマニュアル制定を会議に諮ったことがありました。その際ほとんどのケースで、文章を修正したほうがよいとか、図表を付けたほうがよ…

「舟を編む」を読んで

書名:舟を編む 著者:三浦しをん 出版社:光文社文庫 出版年:2015年 以前に拝読した三浦さんの「愛なき世界」で、理系の研究室の世界を堪能できました。こんどは、「舟を編む」という著書で辞書作りの世界を楽しみたいと思いました。 期待に違わず、辞書編…

「ふり」をするだけなら、できるかも?

人財募集の単行本を見つけました。公認会計士の金川顕教(かながわ あきのり)さんが著された「金川流人財募集要項」(秀和システム 2019年)という本です。どういう人財募集かと申しますと、就職ではなく、起業し著者たちの経営者仲間に加わりませんかとい…

捨てる神あれば拾う神あり

大山泰弘さんは、知的障害者を全従業員の7割以上雇用している日本理化学工業*1の経営者でした。同社はチョークを製造する会社で、最初は東京都大田区にありました。彼の著書「日本でいちばん温かい会社」(WAVE出版 2016年)を拝読しますと、ご縁という…

正しい手順でも見直しが必要なことがある

大山泰弘さんは、知的障害者を全従業員の7割以上雇用している日本理化学工業*1の経営者でした。同社はチョークを製造する会社です。彼の著書「利他のすすめ」(WAVE出版 2011年)を拝読して、知的障害者を主力とする工場をつくることを決意され、多くの…

「働く」幸せとは?

以前仕事で、日本で活躍しておられる中国人の経営者とお会いした際、その方は「労働」の「働」を見て、「中国にはない字が日本にはあるのですね」とおっしゃいました。 大山泰弘さんは、知的障害者を全従業員の7割以上雇用している日本理化学工業*1の経営者…

フラットな目線とは?

サッカー選手の長谷部誠さんは著書「心を整える」(幻冬舎文庫 2014年)で、常に「フラットな目線」を保つべきだと述べています。 「フラットな目線」とは、「上から目線」でもなく「下から目線」でもありません。相手と対等な関係にあるコミュニケーション…

中庸が大切か?

僧侶の浦上哲也(うらかみ てつや)さんは、著書「てきとう和尚が説くこの世の歩き方」(PHP研究所 2022年)で「適当」に生きてはどうかと問うていらっしゃいます。 「適当」を辞書で引くと、次のように記されています。 ① ある状態や目的などに、ほどよ…

転職とは軽々しいものではない

昨年、プロ野球日本シリーズが終わった時、僕たち夫婦はテレビでオリックス・バッファローズの強打者、吉田正尚選手がメジャーリーグに行くとの報に接しました。 妻は「オリックスで大活躍しているのだから、ずっとオリックスにいたらいいのに」と言いました…

従業員を「人」として大切にする

ハワード・シュルツさんは、世界的なコーヒーショップチェーン、スターバックスを成長発展させた実業家です。 シュルツは、著書「スターバックス成功物語」(日経BP社 1998年)で次のように語っています。 父は1988年1月に肺癌で亡くなったが、このと…

資格試験の意義とは?

僕自身がチャレンジした中でいちばん難関の資格試験は、社会保険労務士でした。資格試験は、合格すれば天国、不合格であれば地獄、まさに成果主義の世界であると思っておりました。 午前中の試験が終わり、午後の試験に臨もうとする直前、午前の試験でのうっ…

トイレもきれいに

トイレを掃除しようとか、清潔にしようとかという話は、数々の本で語られています。 自動車ディーラーの経営者、カール・スウェルも、その一人です。彼は、「一回のお客を一生の顧客にする方法」(ダイヤモンド社 2004年)という著書で 「トイレをきれいにし…

日常の小さな習慣でも大切です

小宮一慶さんは、著書「ビジネス力養成大全」(ディスカヴァー 2022年)の中で、次のような街で見かける行動を戒めておられます。 行動1 ICカードを叩きつけるようにして、自動改札を通り抜ける モノを粗末に扱うことは良くありません。こういう行動をす…

ユーモアセンスを磨くには?

WBC決勝の試合前のクラブハウスでの円陣。大谷翔平選手の言葉がチームメイトを鼓舞しました。「僕から一個だけ。(今日だけはアメリカの選手に)憧れるのをやめましょう…さあ行こう」と。 この言葉を聞いた周東選手がサインをもらいに行くのを断念したと…

「星の子」を読んで

書名:星の子 著者:今村夏子 出版社:朝日新聞出版 出版年:2017年 主人公は、高校受験を控えた中学3年生の少女、林ちひろです。ちひろが両親から聞いた話は、次のとおりです。 <幼い頃は虚弱でした。生まれてから3か月近くを保育器のなかで過ごしました…

欠点を克服するには?

ヤクルト・スワローズの名キャッチャーとして活躍された古田敦也さんは、順風満帆の野球人生を送られたものと思っておりました。古田さんの著書「『優柔決断』のすすめ」(PHP新書 2009年)を読んで、彼は大きな欠点を乗り越えて大成されたことを知りまし…

「その日の100点」とは?

孫への接し方をもう少し工夫できないだろうかと、僕は思いました。そこで、カリスマ保育士として有名な「てぃ先生」の著書を読んでみることにしました。てぃ先生は、関東の保育園に勤める男性保育士です。 「カリスマ保育士てぃ先生の 子育てで困ったら、こ…

比率の重みを実感できる「70の法則」

このたびの新型コロナウイルス流行の経験では、感染者数がジワジワ増え続け、いつの間にか感染者が恐ろしい数に膨れ上がり、医療体制がひっ迫しました。比較的小さな増加率だとあまり気にしませんが、気がついた時には大きな数字になります。加速度的な増加…

つらい計画を先延ばししないためには?

経済学者の大竹文雄さんの著書「行動経済学の処方箋」(中公新書 2022年)によりますと、夏休みの宿題をいつ頃やったかについて、大阪大学でアンケート調査を行ったことがあるそうです。7割以上の人たちが夏休みの終わりの頃に宿題をしていました。最初は夏…